能登を知る

西方からの(贈り物なる)木―栗

栗 14日朝。 プラス15日朝。 畑の草を刈ってくれる人がいて、栗を拾う。 皮をむいて、水に漬け渋を取ってくれる人がいて、栗ご飯になる。 なんと言うことだ…。 元に戻った書籍 書籍の出所が分かったので届ける。 出来るだけ虫食い状態を、元に戻し、分類して…

宅田上野山遺跡、赤神道の駅、高爪山、八朔まつりー27日(土)

大福寺近くからの高爪山。 宅田上野山遺跡。旧石器から中世集落。3日は富山県にいかなければならず、修理のすんだパソコンを引き取りがてら、一度見ておこうとたずねた。土曜日で調査は休みだが、発掘規模の大きさに驚いた。 宅田・石休場・熊野・三井・内…

朱鷺の里の句碑ー湖景山西光寺さん、千里浜なぎさドライブウェイ・万葉歌碑

7月31日(日) 鹿島路西光寺さんに寄る。『鹿島郡誌』(昭和3年刊)には 寺伝に羽咋弥公の後裔 僧となり、延暦年中羽咋郡千石村に真言宗西光寺を建てしが延慶3年真宗に転じ 慶長年中さらに其の大谷派に属せり。 其の後金丸に来住し、天文七年復た今の地に転ぜ…

夏ー春日中学校跡散策

今年は百日紅の花開くのが早い。7月26日。これが5日後8月1日―すねわち今朝だけど猛暑によってこれだけ多く・深い赤になっている。 私たちが学んだ春日中学校(緑丘中学校と統合し廃校)の運動場一帯に飯田小学校がある。校門近くまで行ったことはなか…

ブラタモリー「能登半島」ーなぜ能登の風景は人の心を打つのか?ー16日放映

午前中、地震被害の書庫の整理に書斎にいたら、ウグイスが奇麗な声で鳴いてるのを耳にした。 部屋に帰るとき、初めて蝉の声を耳にした。 昨日は新暦のお盆。市年金者連盟の追悼会を3年ぶりに営んだのだが、本堂内陣の半ば落ちかかっている白壁の漆喰部分を急…

日野西眞定さんと能登の教え子

真浦からの夕日 2020年11月28日午後5時17分撮影 昨日6月7日は小雨・風の中、小さな竹藪を枯れさせているツタ類を切り取った。スズメバチが頭上で脅すので気を付けつつ枝を払っていくと最初の巣があって、取り除いたりしたのだが、その間に、幼馴染や、著書を…

笹波高瀬宮ー石神、弁慶石、寄り神石など

29日(日)西勝寺同朋婦人会研修旅行をおこなう。 その案を作ってから、下見に出かけたのが9日(月)で、「内浦海岸散策-比那〜宇出津」と題して、このブログに乗せた。この時、久しぶりに宇出津天呑の宮跡の巨石を見たこともあって、3月16日の河原恵里香さ…

内浦海岸散策ー比那〜宇出津

月末に、同朋婦人会の人々を案内するため、散策コースを作ってみた。 現状はどうなっているのか、9日(月)に訪ねてみた。 比那の海ー西行法師・松島見仏上人出会いの地 『撰集抄』巻3 第一 松嶋上人事 『伝説とロマンの里ー北能登の風土と文化-』第一章 ゆ…

稲の種子名列記木簡ー七尾市矢田遺跡ー万行・矢田の歴史を貫く農業文化

3月28日石川県埋蔵文化財センター評議員会が行われ、資料を戴いた。 見ると七尾市矢田遺跡から出土した、稲の品種を書いた木簡について報告されている。 矢田・万行地帯は稲作文化の原点のようなエリアで、そこに種子名が列記された木簡が出土したとなると、…

粟津潔氏、寺山修司氏

今、二つの書庫にたまっている書籍などの整理をしている。 今までに、何度も整理したのだが、右から左状態だったのを分類法を変えてやってみたら、2冊以上ある書物があぶり出されてきた。 民俗仲間、歴史家が亡くなられた後、彼らの家にあふれている書物を捨…

ちょっと珍しい光景ー別所岳サービスエリアと見附海岸

2月27日(日)午後の春勧化お参りに間に合うよう、とんぼ返りで羽咋へ行ってきた。その折、別所岳パーキングエリアで珍しい光景に出会った。 午前9時頃だったのに一台も車がいないのだ。 珍しさが別所岳の想い出につながっていった。 別所岳は男体・女体の二…

紹介されていない文化・文化財ー写真

鬼瓦に地蔵菩薩? このところ、ずーっと書斎整理。 本・抜き刷りなどをある程度分類出来たので、 写真の整理に入った。 市町史に関わった根上・鹿島・能登島・七尾・中島・門前・能都・珠洲、 教員時代の郷土史同好会生徒諸君との調査や長年続けていた史跡巡り引…

西・北能登散策ー1月27日(木)

午前中はまあまあの天気、午後は時折雨風の荒れ模様だったが、能登外浦を巡って家路についた。小さな旅。 宝達山 能登一の高山・宝達山。むさし634より、3㍍高い647㍍である。 まあ、スカイツリーほどの高さの山が、能登一の高さなのだが、気多が遙拝所で…

蓮能尼の里ー虫ヶ峰太子、遙拝所

市町村史に関わると、同じ能登なのに地域ごとに際立った特色があることに気づく。 中島エリアで驚いた一つに、地域霊山の遙拝所が地域の人々の記憶に残り、語り伝えられていたことがある。 この年になると、1人で山脈に入ることは考えにくい。 そこで、山に…

蓮能尼の里ー辻堂地蔵(町屋)と太郎助地蔵(鳥越)

2022年1月8日撮影 虫ヶ峰登山道口-町屋地内 名号塔 銘 永和三五月十五日 佛心 南無阿弥陀佛 日課六万遍念佛 ※永和三年 1377年 地上129㌢、幅44㌢ [参考]中島町豊田・市姫観音と呼ばれている弥陀三尊種子板碑(176㌢×103㌢)に 應安三年(1370)二月時正の銘…

御恵与 2冊 『加能人』新年号(『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』紹介)、『上井正三詩集 梅』亀鳴屋版

写真は8日の能登島大橋、石動山。 13日猛吹雪の中、金沢から夜8時過ぎに帰宅すると、封書に混じって献呈と印を押した加能人社の封筒があった。開いてみると『加能人』新年号が入っており、 次の記事があった。 『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』をご…

石動山ー大字石動山集落の生活

8日に釶内に行く用事があり、石動山を仰いでドライブし、展覧会も見てきた 1月8日11時。中島町横見からの石動山。 ふるさと創修館からの七尾城山石動山山脈 鹿島町史民俗編執筆のため、冬の石動山集落を調査したのが昭和58年の暮れか59年にかけてであった。…

年頭挨拶ー蓬莱・喰い積み

今年も広間に金屏風を立て、一般に蓬莱飾りとか喰い積み、あるいは福徳米と呼ばれてきたものを飾った。 新年の挨拶を交わし、三方に盛った五穀を頂きながら、御酒を頂く時に用いたものらしい。 加能民俗の会員だったころ、常民の行事の元になっているものが…

大箱 猿鬼塚散策 

討ち取られた猿鬼は懇ろな弔いの結果、光となって西の空へ飛び去った。何本かの猿鬼由来記(説教本)があるが、中の一本には「すがれ弥陀の本願」などとあり、真宗唱導に用いられたことは明らかである。 その猿鬼が埋められた場所と伝わる、大箱の鬼塚を訪ねた(…

冬至の木ノ浦

先月、若くして去った人に、 最後の楽しみ(おいしいコーヒーを焙煎)を提供してくれた教え子に、 お礼を言いたくて、 彼女のいる木ノ浦をたずねた。 2021年(令和3)年12月22日(水)10時54分 右手の黒く見える海沿いをウシグラという。お塩蔵の跡地である。

NPO能登ネットワーク発行『能登国三十三観音のたび』と『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』

日本の美術は文化庁が監修、次の文で休刊。 独立行政法人国立文化財機構監修 昭和41年創刊。 国立博物館、文化財研究所、文化庁などの最前線の研究者たちによる、 各号1つのテーマを取り上げた書下ろしの月刊誌です。平成23年9月刊、第545号をもちまして休…

立山連峰

11月30日(火)、宝達山麓から東能登の海岸部を巡った。 穴水町根木ポケットパークより。 17時。 能登町波並海岸より。 18時。

『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』の紹介

能登ブーム、カニ族の言葉を生んだくらい多くの人々が訪れ、私の同級生が珠洲だけで1000人以上もいた時代があった。 『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』が語りかけるとすると、まず同世代だが、この世代はネットが苦手だ。 読むとすれば、の対象にネ…

『伝説とロマンの里―北能登の風土と文化―』

伝説とロマンの里―北能登の風土と文化― | 西山郷史 |本 | 通販 | Amazon 予定では、8月頃に発売になるはずだったが、出版社と通じ合えないことが多くて、延び延びになっていた。 それでも、11月1日に表紙を決めて、あとは出版社の作業待ちまでたどり着けた。…

岸壁の母ー端野いせさん没後40年

講義、執筆がないと他はどれだけやることがあろうとも、余裕だ。 で、TVを付けるといつまでも(遅くとも9時に寝るので、いつまでもは9時までだが…。)見てしまう。ドラマはよそ見していると筋が分からなくなるし、俳優さんはかなりの割合で同じにしか見えな…

10月7日(木)の記事。40年前の文化祭ー地震の記録ー

遅ればせながら-。 このところ頻繁に地震がある。 教員時代、郷土史同好会生徒と飯高文化祭で郷土と関係ある地震記録を一教室使って展示発表したことがある。 昭和57年(1982)のことで、2月7日の能登沖地震が起こる11年前、阪神淡路大震災の13年前の話で、…

「釈迦涅槃図八相成道図」、平松令三氏

頻繁に地震が起こるので、本箱をある程度ーふすまや障子につかえて、いつまでもガタガタ音が鳴らない程度にー固定作業を続けている。 その過程で、アルバムの中に「八相成道絵図(千光寺蔵) 平松令三氏調査」とある一冊があることに気づいた。 平松令三氏?…

金沢~能登外浦海岸~珠洲ー25日(土)

海を眺めながら、昼弁当を食べようと金石・大野を通り、大野弁吉からくり記念館駐車場へ入ろうと思ったのだが見つからないまま通り過ぎてしまった。金沢港に海上保安庁の船が止まっていた。飯田高校郷土史同好会のメンバーで保安庁職員になっている卒業生が…

民俗研究の先駆者ー四柳嘉孝氏(1922~2002)

今日(2021年9月15日)の北陸中日新聞朝刊。私のコメントも紹介された。 四柳嘉孝先生の論著を、『日本民俗誌集成 第12巻 北陸編2 石川県 福井県』(1997年11月30日 三一書房刊 本体23,000円)で、紹介した。原著は謄写・私家版。 『日本民俗誌集成 第12巻 北陸編…

一如ー境界(論)を超えて

28日の親鸞聖人ご命日には、鐘をついている。 当寺は町の歓楽街とでも言うべき所にあるので、早朝は休んで居られる方が多い。 という理由で、7時頃に鐘をつく。 この地は、若山荘(1143~)飯田郷の西山地域にあり、西勝寺の山号・臥龍山も阿弥陀山・春日山…