2012-01-01から1年間の記事一覧

『名実一体ー父母の教えを胸にー』田中博人氏、講演録「能登」【取材記事】

本が送られてきた。自叙伝が中心で、140人ほどの「私と田中さん」も面白く、一気に読んだ。その中に、特別企画として『白山と能登』文化座談会が載っている。田中氏(財・日本CS振興協会会長理事)が司会。山口一男(石川県立白山麓民俗資料館館長)、村山和…

「石川の歴史遺産セミナー講演録第12~14回能登」【執筆】

石川県立歴史博物館から届いた。第12回が近世・近代能登の生産と海運第13回 能登畠山氏の成立と展開第14回 能登の祭り文化の講演・シンポの記録集。昨年11月12日に開催された第14回に、「能登のコト・祭りーくらしの節目ー」と題してお話しさせていただいた…

「能登の祭り歌・祝い歌」~福浦祭り御神船・船歌を考えるー福浦みなと会館ー【志賀町】

福浦港で、講義。写真は会場からの福浦港。調べている内に、福浦の船歌が、幕府御座船(広島藩御座船歌)を継承するものらしいことが見えてきた。伝承されている歌詞の6つの内、1つが「鄙廼一曲(ひなのひとふし)」菅江真澄・文化6年(1809)4つが「浅野…

坊守会:穴水鵜川組ー随照寺さんー3月11日

金沢金石・大野から穴水町下唐古(からこ)の随照寺さんへ向車を走らせていると、時々車が浮くような感覚があった。途中で、天候が急変。突風が吹いていたのだった。唐古付近はまだ田に雪が残っており、ドンコを着た少年少女たちが、ふきのとうを見つけては…

メモー金丸、金沢北部公園、能登町柳田、大野川

例年用いているダイアリーノートはあるが、最近のように、資料が散乱している中ではどこに置いたか捜すのに手間取ってしまう。こたつの上にデンとあるパソコンをメモ代わりに使うのも、ブログの目的。写真がある場合、それを使うのが手通り早い。と、この10…

ちょっとした関わりー書評・新聞記事ー

『北陸平家物語紀行』書評。PDF青山克彌氏。「山陰中央新報」連載「出雲を原郷とする人たち」PDF電話取材を受けて、結構時間を割いてお話しした。国引き神話は民族あるいは文化の移動ー新羅や能登から出雲ーだと思うし、国つ神の広がりー出雲から能登ーは次…

春勧化ーはるがんけーー2月22日~28日

春勧化(22日~28日)が終わった。この日取りには、22日は聖徳太子、歓喜光院乗如上人、25日蓮如上人、28日親鸞聖人のご命日を含む。昼はお寺で、正信偈・御文・お説教、夜は、地域・地域での「お座」ー正信偈・御消息拝読・お説教二席・恩徳讃ー。暮れの報…

予餞会

今年の10月21日に飯田高校100周年式典が挙行される。私たちの学年が100周年の担当学年とのことで、2007年、5年前の7月に事務局長と会長が決まり、8月に委員を選んだ。私たちの学年は、普通科3クラス、商業科2クラス、農業科1クラス、それに定時制があった。…

揚浜式製塩普及啓発プロジェクト調査研究会

昨日22日(水)、タイトルの会の調査打ち合わせを開いた。その時、用意した資料36枚中の1枚(合わせて1枚)。塩田資料写真のPDFこれは、消えていったものを知り、記録しておくことの必要を知る目的で作成。左の2番目の写真(奥能登の塩田に用いられた塩釜:1…

NHK北陸スペシャル「奥能登の歳時記」

2月14日(火)午後6時半過ぎ、当寺報恩講の様子が放映された。輪島塗が、生活・行事に生きている1つの例として、報恩講のお斎(とき)が取り上げられたのである。最初、1月20日のBSの全国放送に流れるのではないかと思っていた(流れるはずだった)ので、約5…

「神仏判然令」のなかで残った二つのお寺ー赤倉権現ー【七尾市】

今日(16日)羽咋に行く用事があり、昼食をどこでとろうか考えた。西往来(羽咋~七尾)を走っていると、○○寿司が見えたので、買う。久しぶりに鳥屋古墳公園へ行って、そこで食べようと思った。見つけられない。有料道、別所岳パーキングにするか、とさらに…

地産地消文化情報誌『能登』2012冬号、地方文化、短歌、「苦い記憶」(「「やまびこ」)

地産地消文化情報誌『能登』2012冬号。特集、ワイン、牡蠣(かき)など。いつも、能登の大きさ・深みを感じる。今回「伝説の風景は」には「俊寛と虫ケ峰」を書かせていただいた。 民俗 『地域社会・地方文化再編の実態』(成城大学民俗学研究所グローカル研…

真宗の本と、いくつかの想い出。「鎮魂」から「おくやみ」へ

「慈・悲」について考えていた頃でもあり、この写真のキャプションを 御仏(あなた)があらゆる慈しみとなって私に寄り添っていてくださる と付けた。『新ありがたい深い話』かつて北國新聞夕刊「野辺の送り」に連載された文をまとめた第3弾。『ありがたい深…

富来郷土史研究会-仏教と神祇ー

24日(火)、今年初めての講義。テーマーは「仏教と神祇ー本地垂迹・権現・神仏分離ー」(プリント4枚作成)。場は「富来郷土史研究会」(約25名参加)。このテーマーに関しては、奈良期の神身離脱、その後の神仏習合、権現思想、『諸神本懐集』(存覚聖人)…

2カ所の板碑【羽咋市】【七尾市】

1月19日(木)松任~羽咋~東往来~輪島を行く。その時通った邑知潟付近の地蔵堂に、7基の板碑・五輪などが安置してあった。そこから、ほぼ西の山際に板碑・五輪の一群がある。その板碑・五輪塔群いずれも、市史には載っていない。能登の板碑をくまなく調査…

五歩市遺跡付近の今。

白山市旧松任に用事があり、宿を取った。行ってみると、海側環状道路インター(工事)、彼方に新幹線工事現場などがあり、それらに取り囲まれるように、見覚えのある社の森が見えた。2008年秋に埋文の視察に行った付近だ。(2008年10月30日の写真)その時の…

輪島ー粉川などー【輪島市】

週に一度、木曜ごとに輪島に通っている。12日。寒波に包まれた日。輪島市三井町小泉ー茅葺き庵「三井の里」河原田川下流三代淵の一つ粉川淵粉川寺金剛像像高300センチ河童駒引きの絵馬「横地村粉川儒道伯父與三衞門文政二年(1819)己卯六月十八日」観音さま…

供出の歴史ー橋元勗像ー鹿野浜製塩【珠洲市】

戦時中、供出を免れた銅・金属製品では、宮崎寒雉義一製造の梵鐘が知られている。珠洲市内にも、延宝7年(1679)、元禄14年(1701)製の2口、他に宝暦4年(1754)に寒雉直家の関わった梵鐘が供出を免れ、市指定文化財になっている。これらの中で、もっとも古…