富来郷土史研究会-仏教と神祇ー

24日(火)、今年初めての講義。
テーマーは「仏教と神祇ー本地垂迹・権現・神仏分離ー」(プリント4枚作成)。
場は「富来郷土史研究会」(約25名参加)。


このテーマーに関しては、
奈良期の神身離脱、
その後の神仏習合、権現思想、『諸神本懐集』(存覚聖人)、縁日などに触れながら
何度か扱ってきた。
それに、隠岐国分寺火災で廃仏毀釈にあった仏像群が消失した際、
かつて(昭和44年)撮ってあった、国分寺仏像群の写真をこのブログに載せたのだが、
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それが学研から出た『天皇の秘教』(藤巻一保著)に用いられたり、


また、実際に「神仏判然令」が、出されたのが慶応4年3月17日なのに、国史大辞典などは、明治元年としていることや
どういう人物が中心になって「判然令」の案を作ったのか?
いくつか確かめたいこともあって、
テーマーをいただいたときから、富来郷土史研究会の方々に会えることも併せ、楽しみにしていた。


24日は雪。
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道路は圧雪状態。
富来へ行くには輪島ー門前海岸部から高爪山付近を越える道、
七尾市大津ー志賀ー荒木から向かう道
もっとも近いのが中島横田で有料道路をおりて虫ケ峰横を越えて富来へはいる道。
だんだん雪が深くなるようだったら、遠回りになるが、大津まで行くしかない…と思いつつ
横田でおりたら、全く雪がなかった。
虫ケ峰付近も、道路脇に雪がある程度だった。
写真は横田から虫ケ峰。
右端の木があるところが、虫ケ峰に対する横田遥拝所。
そこには、五輪・板碑がある。
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富来で、綺麗な滝を見つけた。
修験遺跡らしい。
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講義が終わってから、
7・8名で現地を訪ねた。
元先生が多いので、近くの家の人を知っておいでる。
そこの奥さんに聞くと、お堂を守っておいでるという。
それは、不動さんであり、
滝の水は眼に聞くーと、伝承されているとのこと。
海の修験遺跡だ。


帰ってから
『富来町史』その他を調べてみると、
思わぬ事が分かってきた。


それで、翌日(25日ー今朝)、
昨日一緒に見に行った幹事の本多さん、
会員で石考研会長の谷内尾さんに
電話し、
今一度、「町史」をじっくり読んでいくと、
皆で、「エーッ?」といっていたことについて書いてあった。
町史が出来て38年。
そこに載る図・写真からは見当がつかず、
文章をじっくり読んで、はじめて,
気づかされるエリアであっただけに、
皆で「エーッ!」
「ああでもない、こうでもない」と話し合ったのも
むべなるかな…
であった。