「神仏判然令」のなかで残った二つのお寺ー赤倉権現ー【七尾市】

今日(16日)羽咋に行く用事があり、昼食をどこでとろうか考えた。
西往来(羽咋~七尾)を走っていると、○○寿司が見えたので、買う。
久しぶりに鳥屋古墳公園へ行って、そこで食べようと思った。
見つけられない。
有料道、別所岳パーキングにするか、とさらに車を走らせると、
赤蔵山の案内が見えた。
1月24日に富来でお話しした、「神仏分離」を思い出した。


気多は長福院、地蔵院、薬師院が復職。正覚院一寺が残り、他院の仏像などを守る。
高爪六所宮の社僧大福寺は復職、神勤。
町居・草木・日下田三村の氏神を支配していた松尾寺は復職せず。
石動山58坊中41坊は復職神主(無住9坊、居住替え8坊)。現在古来の神主は他町に住する一人のみ。あとは神官となったものの生活が出来なかった。
といったように社僧(ほとんど真言)の多くは復職・神主となり、寺院は、本地仏、位牌を護るなどの理由を付けてもそれぞれに1ケ寺が残ればいい方だった。
ところが、赤蔵社の場合は、栄春院・怡岩院の2ケ寺が残ったのである。
どちらも復職(還俗)しなかったことに対して、
「右両寺之内、急速申談、一ケ寺可致復職候、一ケ寺者僧形ニ而、長家之位牌可致供養」と急かしたものの、結局「格別之趣」をもって、2ケ寺そのまま存続することになった。
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怡岩(いがん)院
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栄春院
ちょっと調べたおかげで、
よく頑張られましたね
と、頭が下がる。
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天神山親水公園
ここで、○○寿司を食べようと思ったのだが、
①自販機がなく、のどがつまるだろう…、
②道路にしか車を置けず、落ち着かない…
などの理由で、別所岳に向かうことにする。
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石段が見えたので、雪を踏みしめ上がってみると
神社・釣り鐘堂があった。
説明板には、元の亀山天神社で、明治29年柴田真次によって再建された、とある。
赤倉権現本地仏釈迦如来像が在す

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別所岳を眺めながら、昼食。
写真下5分の1、白いところは雪。