山門 ―養覚寺さん(輪島市東山)
3年目に入った。
八太郎峠越え、山道院内町~里、さらに3.2㌔(養覚寺山門の案内標識が東山道入口に建っていた)山道を入ってお寺に着くのだが、カーブ・起伏続きの道の距離感覚にズレを生じていて、ギリギリに会所に入った。
山門あがり口に「天明元年出来」とある。
天明元年は1781年。238年前出来の山門である。
鐘の音は山々谷々に響き渡ってきたのであろう・・・。
地図を眺めていると面白いことに気づいた。
西山・大西山が東、東山が西にある。
この西山は、宝立山(宝嶺、宝立、黒峰の三山)・舞谷御前山の一大山岳霊場の西山にあたり、
東山は、やはり一大山岳の鵠巣山(現在高洲山)・鉢伏山系の東山にあたる。鵠は阿弥陀経に出る六美鳥のはじめ、「白鵠」に由来する。
ダムに水没した地点に弁慶石があり、その石を移す時、由来をお書きになった書家の府玻さんと訪ね、協力して由来文を作った思い出もある。
木地師の里・北河内、猿鬼伝説の含め、すべてが一つの線でむすばれようとしている。
こんどはゆっくり、一帯を歩まなければならない。