『風の声・竹の声』p38 伊奈教雄著 法藏館刊「一つの言葉」

蓮如上人は、「お文」で、男性、
その中でも先ず自分を十悪五逆のつみびとと懺悔し、
そして女性を、五障三従〈ごしょうさんしょう〉の女人、
と呼びかけられた。
(女性と女人は違うのだが目をつむっておいて…)


十悪は、身体が3、意・こころが3なのに、口が4もあるのだ。

 一つの言葉で けんかして
 一つの言葉で 仲直り
 一つの言葉で おじぎして
 一つの言葉に ないている
 一つの言葉は それぞれに
 一つのいのちを もっている


言葉の持つ重さ。
じゃあ、その善なんて出来ないのだろうけど、十善は?


これは不十悪なのだ。
十悪をおかさないこと。


ところが、縁によって、思わぬ、
いい言葉に出会うことがある。


今日のお年忌の後の法話では、
このところのブログに見られるように、
頭の中に仏教世界が詰まりだしたのを、
知らない人が多いこともあって、
一気にはき出した。


聞いている人は、
ついてこれなかったのではないか?
あるいは、その時々の話は、理解できたとしても、
全体となったら、何だったのだ?
だったろう…。