高梨一美さん

去年亡くなられた方に高梨一美さんがおいでになる。
慶応の博士課程を終えられ、
東横学園女子短大女性文化研究所教授だった。
1954年お生まれだから、51歳か2歳で浄土に還られたことになる。
『沖縄の女性祭司の世界』などの著書がある。
金沢出身であることもあり、
実家に帰省の折など何度かお話しした。


沖縄もいいけど、能登もやったら、と勧めていた。
興味はおありのようだった。


ご主人から「一美が亡くなりました」と、
お電話があったのが9月19日午後9時30分。
病気になってから「西山さんと話がしたい、と言ってました」
ともおっしゃった。


治らない病だとお知りになり、
能登の調査へなかなかいけない…
と、伝えようとなさったのだろうか


実家にお参りに寄ろうと、
この前、実家付近を歩いた。
お参りは果たしていないし、高梨さんの世界の重さについても、
整理していない。


はっきりしているのは、
能登を語りあえるかも知れない方が、
先に逝かれた、
のだ。


研究職にあってさえも、調査に時間を取ることが難しいご時勢になっているという。


何が伝わり、
何が記録され、
何が知られないままになっているのか…。
やはり、仮称「能登民俗ハンドブック」、
伝説とロマン調査カード作りの、基礎作業を始めないと、


ブログは思い出との対話へ、ドンドンひきつけられていきそうで、
残しておいた方がいいだろうと考えている事項を整理する基礎作業に影響を及ぼすこと必至であるから、
ブログを「書く」のではなく、
気分転換、休む方へと気持ちを移行させなければならないのか、
とも思う。
データー整理の合間に、
書きたくなったときは書く…
と格好つけてはみるのだが、


締め切りがあっても最近はやらないからなァ
高梨一美さんの著書