インターネットに本文が載る本

『ウォーク万葉』の原稿には後日談がある。
数年前のこと…。
フキ畑でフキノトウがどの程度出ているか数えていたとき携帯が鳴った。
クリエイト大阪社からで、
この記事をインターネット上に載せたいので許可を得たいとのことだった。


フキと万葉。
このギャップの中で話の中身を思い出すのにしばしかかったが、
どうぞ、どうぞ、ですぐ用件は済んだ。
 

ということは、検索の仕方次第では記事が出てくるのだろう。


そのようなことを思っていたらフキノトウを見たくなった。
今日の暖かさで、ひょっとしたら顔を出しているかも知れない、
と、畑までの途中、雪がまだあるところではガブリ・ガブリ( 足・長靴が雪にズボッ・ズボッと深く沈む状態の方言 )ながら行ってみた。
まだフキノトウの気配もなく、
ガブリ・ガブリ帰ってくると、
私の部屋から夜食用の煎餅の袋を咥えた黒い猫が出ていくのに出会った。
ガブッていたので、追いかけられなかった。