「ウォーク万葉」

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「ウォーク万葉」という季刊誌がある(あった)。
クリエイト大阪という会社が発行しており、
「全国2700の万葉故地をもれなく地図化することを念願して発足し」、
万葉関係者・サークルのネットワーク化もめざしていた。


その24号には、
珠洲を含む6ヵ所の記事、
私のコレクション万葉博覧会、
高岡市万葉歴史館開館の記事などが盛り込まれている。 


今、見ると、面白い記事が多い。
万葉のコレクションでは、万葉歌を手描きしたした打掛になるほどとうなり、
万葉のポスター収集など面白い話が紹介されている。
「万葉歌碑を描いた郵便風景印」という記事には、
珠洲郵便局は「珠洲の海に朝開して…」の歌碑、
能登島・東島郵便局の「鳥総立て船木伐るといふ…」の歌碑、
和倉湯便局の佐々木信綱「うた人の国守巡り見し日にも山きよらに海静かなりけむ」の歌碑を描いた風景印が紹介されている。


こういう世界があることに、全く気づかなかった。
机島の歌碑は知っていたが、
能登島に「鳥総立て…」の歌碑があるとは…。
能登島町史の時、相当調査したはずなのに、
分野が違うために目に止まらなかったようだ。
…あるとすれば伊夜比徐≒_社だと思うのだが、印にあらわされている石碑の光景は海岸部で、
記事に拠れば碑の字は、犬養孝氏の揮毫だという。
(ここで、確かめる)
『加賀能登の文学碑』高畠鳳外著・北国出版社・昭和54年刊には、珠洲、机島は載っているものの、
鳥総…は載っていない。
能登島町史』でもパラパラと見た範囲では見つからない。ー宿題ー。
佐々木信綱の碑は和倉温泉弁天崎公園にある。
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佐々木信綱歌碑『七尾の碑』
写真間藏俊甫・七尾市立図書館友の会刊・1999年


『ウォーク万葉』の記事は、
珠洲コース参加者として飯田高校郷土史同好会のメンバー男子4人、女子6人の名が載っている。
そのうちの女子4人を引率して現地を巡り書いたのだった。
2枚の写真に生徒が写っているが、写真が小さくて誰々が参加したのか、
もう記憶が薄れている。
掲載写真は「春日神社の万葉歌碑」
「西勝寺のタブの巨木」
珠洲市・中(地区名)で能登の風物詩キリコに出合う」
舳倉島で」
「木ノ浦の上空から」
「木ノ浦海岸」
「高屋への散策道の皆さん」
「高屋・刀祢薬師像」
「伝承の寺、本龍寺で」。
それに地図4枚が、4pにまとめられているのだから、
中身は濃い。
「ウオーク万葉」HP記事