FB 2月20日(水)より   真宗教義を刷り込んだ「暦」

ダイアリーの役目を終え、更新出来なくなったブログ「能登のうみやまブシ」が、移行期間(扱えない)を過ぎてどれほどかしたら消えてしまうかも知れない。そんな不安をぬぐえないので、「真宗の生活」として書いたものをコピーし、フォルダーに残している。その作業中徒門さん宅にあった「略暦」について書いた記事が出てきた。おもしろいので紹介します。

「壬申歳略暦
 廣大の御恩
ありかたや十七八の五本願(御本願)...
信して参る二四(西)の極楽

 小身の我に受
正信偈和三て(和讃で) 六字名号の
九徳(功徳)のへ霜(述べしも) 祖師の恩徳

 右愚詠  紀州秤廼屋 元緒」

壬申(明治五年・1872か、文化9年・1812が壬申の歳)の歳の大の月、小の月を記す。
太陽暦になった現代でも、31日の月(大)と28日~30日(小)の月があり、小の2,4,6,9,11月を「西(2,4)向く(6,9)士(11)」の語呂合わせで覚えた。
月の満ち欠けによって、毎年大小の月が違い、閏月まであった陰暦時代には、大小月を覚えるのに様々な工夫がなされた。
 この資料は、真宗の教えを歌に詠み込みながら大小の月を示している。
今月は大か小か?
暦を見る度に、安心、師恩にうなずかれる教化。

生活の中に、いかに教えが身近なものとしてあったのか…の証左だ。

最初、「五本願」を、文字通りに重要な願である17,18,11.12,13の五願を示しているのかと思ったのだが、教学的すぎる。「御」でいいのだろう。

その年は、2,4,5、7,8,10,極(12)月が大の月、
正(1)、3,6,9,霜(11)月が小の月だったのだ。

写真の説明はありません。