2018年度 教育文化講演会 妙好人 千代尼
午後2時~3時半。
金沢市香林坊 石川県教育会館
41人の参加。
聞きにおいでたかなりの人が本を持参してこられ、別に本が14冊売れる、という形で今年最後の講演を終えた。
私が高教組の地区執行委員をしたのは、平成3年に教員を辞めた、その前の年だったはずで、
その頃の知り合いの何人かと28年ぶりに顔を合わせた。
もちろん、最近知り合った方々にも、チラシを出来るだけお送りし、都合がつく方には来ていただいた。
講演
資料にページをうちながら、全体をとらえ、その上で各論に入る。
という段取りを考えて行ったのだが、
事務局で作った資料にはページが打ってあって、算段がズレた。
それより、メモが出来るように上部を空けて印刷した、と聞いていたのと、教員の団体主催の講義なので、机が並んでいるものとばかり思っていた。
椅子が並んでおり、それでさえ講義を終えたあとの片付けが大変で、
昔の私を覚えていてくれて、
本の販売や後片付けを必至になさっていた事務局の方のやさしい笑顔に、
こころの中で手が合わさった。
本当に、30年近くの年が流れたのだろうか・・・。
来ておいでる人の顔ぶれを見て話すスタイルは変えず、
それでも、各論では、
誰もが興味を示しそうな、歌の世界-講義資料の3,4ページを話すつもりで、
あえて、歌を歌いながら進めます、とはじめのほうに言ったのだが、
歌うチャンスがないまま、90分が経った。
あれ・・・?
歌えなかったね、と一人言のようにつぶやくと、
前のほうに坐っていた方が、「歌って下さい」とおっしゃったので、
今年、この本との関わりで詩の全てと、曲があることも知ることが出来た「あじさい」の、
知るに至った経緯をお話しし、
1、4番を歌った。
あとで、珠洲実業高校で建築を教え、テニス部顧問だった方が、
涙が出そうになった、と話しかけてきた。
♩波のよせてる砂浜に・・・
生まれ、育ち、教員として勤め・・・、今は、都会・金沢に住んでいる彼らご夫婦の心境を勝手に想像し、
このやさしいうたを、共有し合った。
いい歌に出会えた・・・。