二・七 市ーあさ市元気フェスター、北陸朝日放送(2017年・平成29年10月24日(木))

昨日、能登高校の府玻美智子先生から電話があった。
以前、私から聞いた話も参考にしながら取り組んだ、書道の大作を仕上げることが出来たという話だった。

訪ねて来られて(8月25日)、お話ししことはしたが、
その成果は、10月16日の新聞に載っていた、特別支援学校の生徒たちと仕上げた大作・夢のことだったのだと思い込んでいた。
その記事
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本当に、よく頑張っておいでるし、まとめていかれる努力に頭を下げながら、連絡も取らないでいた。
もっといえば、とりとめもなくお話ししたことが「夢」になったのだ、綺麗にまとめられたなぁ、と思っていた。

それが、昨日の電話で別の話だということがわかり、電話口で「ニシチ・イチ」と両脇に「ツドウヒトビト」「ヒビケコエ」と、まとめることが出来ました、とおっしゃるので、
最初のフレーズが「二七・一」だと思った。
今朝、中日にこのことに関する記事が載っていた。
一ではなく市だ。
アクセントの違いと、二七の、の、のがないので、市を一と判断したのだ。た。
そして、両脇の意味も分かった。
これこそ、百聞は一見に如かず、の典型例。
字は、ラポルトで見ることが出来るそうだし、
今日(24日)、午後5時36分から、北陸朝日放送で、制作の様子を放送するという。

よく頑張りましたね…。
10月16日(月)
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二七の市『伝説とロマンの里』より

第5章20 二・七(に しち)の市
 珠洲市飯田町の市(いち)通りである大町の北、大運寺前の「二・七の広場」に、市について書いた解説板がある。そこには、「毎月二と七のつく日に行われる五日ごとの定期市。ニ・シチの市という。月に六回行われるのは、古く天武(てんむ)期(七世紀)に伝わった六(ろく)斎(さい)日(にち)による。六斎日は月の満ち欠けを基準とした、八・十四・十五・二十三・二十九・三十日の六日間で、これらの日は諸仏の縁日になるとともに、いい広場(田)、神聖な樹木などを中心として立つ市日(いちび)にもなった。中世中期には、二・七や三・八のような日の組み合わせによる六日間の市となるが、六斎市の名は踏襲される。飯田町燈籠(とろ)山(やま)祭りのキャラーゲ(木遣り歌)にも「六斎市が立つ」と歌われており、飯田二・七の市は、市(いち)本来の姿を伝える、きわめて民俗的価値の高い行事である」と記す。輪島の朝市も、もとは四・九日の六歳市だったもので、特に、年の暮れの市を大歳の市という。
元和(げんな)元年(一六一五)に、安用寺元兵衛が仲間と共に市を開いたのが飯田の市の初めとの伝承があり、南町の安用寺家前には碑が建っている。
 昭和二十五年(一九五〇)七月の張木(はりき)由崇(よしたか)氏の報告によれば、当時の内浦町から三崎町にいたる百十六人が店を出しており、鮮魚・野菜・竹・板・渋柿・たきぎ・炭などを販売していた。品物によって販売場所が決まっており、昭和十年(一九三五)ごろの分部は、南町通りは野菜、四つ角から港への竹町通りは、竹やいも苗、今町通りは駅(あいあいパーク)から八木家までが青草(野菜)市場、福田精肉店の向かいの小路では板を売っており、板町といった。大町の神徳家よりいろは書店までは鮮魚、春日通りは竹、鍛治町佐紺家付近から笠原家までは、秋は渋柿、春は漁業用のわら縄、池田病院通り(佐紺家から乗光寺)では、薪(まき)・炭を売っていた。 飯田の市の様子を、もっとも詳しく調べたのが「2・7の市青果物等出廻り状況調」で、これは、昭和五十六年(一九八一)三月から一年間、当時飯田高校生だった佐藤百合、木村千秋さんが、全期間一度も休まず、登校前に八十九軒すべてを聞き取り続け、調査した貴重な報告書である。それによると、その年は百二品目の青果物などが売られていた。現在は、大町通りにおいて、朝五時ごろから八時半ごろまでの市となっている。
 能登町では、柳田の中心地・石井の道の両向かいが広いのは、昔、六歳市がたっていたからとの伝承があり、宇出津(うしつ)では近年まで、九月十一日~一五日,あるいは、十三日から十八日の間、「お斎(さ)市(いち)」が開かれていた。馬や牛が農耕の中心だったころ、この近辺では馬市が六月二十、二十一日に柳田で、牛市が宇出津の十月十一日~十四日を皮切りに、宇出津、柳田、町野町粟蔵(あわくら)、南志見(なじみ)里(さと)の順に開かれていた。
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テレビ(北陸朝日放送)放映

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