秋明菊

18日(水)坊守会で柳田石井のお寺にお邪魔した。
宮商和しての、宮商がハーモニーとなるのは、何オクターブ離れた所なのか確かめたくて、
伊東乾さんの本を読み出したら、本堂が光と音の大きな器であることが具体的に書かれていてやめられなくなった。
本堂で同朋奉讃をあげておいでるところに混じり、内陣と外陣の造りを確かめた。
確かに欄間の内陣側は、どのお寺も黒く塗られている。
身近な所に、大変な工芸・芸術品を持っているのだ。

講義を終えて帰る時に、庭の花が目にとまった。
何ですか?
秋明菊です。白と赤があって…
秋明菊
親鸞聖人の自然法爾と関係がある歌があったはずだ。
記録から探し出した。
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その頃は、本にするため、千代と一茶を調べていた頃だった。
それまでもそうだったが、和歌とか句が向こうからやってくるように思えた頃だった。
なんと、もう5年経つ。

○『加賀の千代女と小林一茶俳諧に生きた妙好人

俳諧の他力を信じ親鸞忌 深見けん二
明易や花鳥諷詠南無阿弥陀  虚子
退職し鬱になる友学ぶ友酒乱になる友微笑み美しき友 沢野唯志 2013年6月17日
2012 平成24年
0206
○音もなく我より去りしものなれど書きて偲びぬ明日という字を 京大 木村久夫 上等兵
 1921~46 28歳
1918~
2012年7月

貴船菊咲きて明るむ夕庭に「自然法爾」の親鸞偲ぶ 20120706梶井重雄→沢野唯志の師

6年ぶり7冊目の歌集。近詠4D9首が収められている中で、お気に入りの一首は
く天空に黒き太陽現れてめぐれるコロナの光冠の彩>。
3年前の皆既日食の感動を詠んだものだ。「光の冠をいただく皆既日食も宇宙の中では一瞬のこと。しかし自分の命はその瞬間にあり、かつ永遠であるという思いをこめました」
貴船菊咲きて明るむ夕庭に自然法爾の親鷺偲ぶ〉
秋明菊japaneseAnemoneなど自然を題材にした歌が多いが、梶井さんにとって歌は「写生」だ。
「まず自然を見つめ、自然と一体となってそれを歌にする。生命、いのちを写すことが写生であり、そこまで行かなければ、歌は自分の分身にはなりません」梶井さんはこれを「斎藤茂吉のいう『写生の極意』とする。
歌作を始めるきっかけを与えてくれた旧制四高時代の恩師、犬丸秀雄は茂吉の直弟子だった。
四高卒業後に東北帝国大学国文科に進んだが、在学中に結核で実父母を相次いで亡くし、その悲しみや苦しみを忘れるために短歌に没入。仙台アララギ会に入会し、「アララギ」で、茂吉の選を受けた。
戦後は七尾市立図書館長や北陸学院短大教授などを歴任してきた。
大学の同級生だった妻の幸代さん(101)と二人暮らし、今も週に数日は、犀川沿いを散歩し歌の着想を得る。
「一日何首などと決めるのではなく、常に心に歌をもつこと。心が燃焼したときは、それが歌になって現れるのです」(樋口大二)
朝日新聞石川版の歌壇選者を長く務めた歌人の梶井重雄さん=金沢市本多町2丁目=が、歌集「光冠の彩(いろ)」(紅書房、3千円)を刊行した。梶井さんはこの(6月に満百歳になった。

2012年7月6日朝日石川版