宮犬-庚申塔ー

イソヒヨドリが鳴いている。
6時半頃から…は、声高らかに、ピーヒョロロ、
アレ?
このなきごえはトンビの子だ。

ところで、能登には天台寺院が1カ寺しかなく、ある時期、一斉に真言化した。
現在真言宗ではあるが、由緒や、仏像安置を見ると元天台系であった寺院が多く、山王社と猿の子などから、天台の痕跡というか、ベースを知ることが出来る。
様々な猿を原稿用紙10枚くらい、…と、

そういえば、宮犬にあるはずの三つの塔と庚申塚が不明のままだ。
何度か現地を歩き、お寺さん(弥勒院)にも聞き、内浦町史の写真を見せて宮犬の人、より広い範囲の公民館大会でお話しした時にも話題にしたのだが、分からないまま。

町史の写真は以下。
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大乗妙典塔 庚申塚
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庚申待供養塔 庚申塚
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光明真言塔 庚申塚

春先に、いま一度、歩いていないところを探そうとは考えていたのだが
ふと、遺跡地図に載っているのではないか、最初にすべきことをしていなかったので調べてみた。
今まで歩いたところと川を隔てた反対側の山すそに、宮犬墓地という遺跡地があった。
住宅地図と対比させると、宮犬ではなく隣在所に属す地番のようだ。
その近くには、別の板碑だったか庚申塔がある。

どうも、そこがいわゆる「庚申塚」らしい。

今日から3日間、宮犬を通って約40キロ離れたところへ通う。
12日(日)には、間衣姿から調査姿に変え、
なんとか、この場所にたどり着こうと思っている。

お二人おいでた地域史家(坂下喜久次、馬場宏さん)が亡くなられてから、庚申塚という字地名そのものが
地域から忘れられた。
お年寄りは、一つの博物館ですよ、とかつて聞いたことばも、浮かんできた。