北川博夫指揮者35周年記念 KGC合唱団演奏会


f:id:umiyamabusi:20170119230428j:image
昨年(2016年)6月4日(土)、文京シビックホール大ホールにおいて、
北川博夫指揮者記念35周年記念KGC合唱団演奏会が開催された。
f:id:umiyamabusi:20170119185836j:image
f:id:umiyamabusi:20170119185834j:image
f:id:umiyamabusi:20170119185832j:image
母や弟家族が聞きに行ってきた。
今ごろになってだが、今日ようやくCDをジックリ聞き、DVDを見ることが出来た。
この演奏会の素晴らしかったことは、当時から聞いており、
特に第4部の混声合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」の盛り上がりはすごかったそうで、
ブラボー!が一曲ごとに飛び、感動興奮に会場全体が満たされたという。
次のブログ転載記事からも、その興奮は伝わってくるが、
ユニフィルだより第6号」にも、「富山の自然・文化が伝わり、胸に響き、涙がこぼれました。」といった文が並んでいる。
f:id:umiyamabusi:20170119185828j:image
Fさんのブログより抜粋(PDF)

パソコンにスピーカーを付けたところ音がよくなり、ジックリ聞こう気分になったのだが、予想以上だった。
打楽器の迫力、合唱、オーケストラがバンバン響いてきて、評判に違わぬ迫力ある演奏に胸がいっぱいになった。

越中おわら、こきりこ、むぎや、いずれも越中の雪深い山村に伝わってきた民謡であり、今は、聞くのにはぴったりの季節だなぁ、という思いにもなっていき、その民謡の持つ四季の季節を活かし切った編曲にもおどろかされている。

岩河三郎『富山に伝わる三つの民謡』

曲の解説を山里亘氏が書いておられる。
氏はパンフによると「神戸市生まれ、大阪教育大学卒業、音楽之友社編集部に入社。雑誌「音楽の友」編集長、常務取締役編集長、出版局長、トモ・ミュージック・エンタープライズ社長を兼任。
現在、ユニフィル混声合唱団、東京コンサートシンガーズ所属」の方で、
岩河三郎については
「岩河三郎(1923~2013)は富山市に生まれ、1947年、東京音楽学校(現・東京芸術学校)の声楽家を卒業しました。後に作曲家を目指し、平井康三郎、池内友次郎に師事しています。
作曲家としては保守的な和声や作曲技法を貫き、小、中学生のための合唱曲を多く作曲しています。
昭和50年代の小、中学生の合唱コンクールを語るとき、岩河三郎を抜きに語ることは出来ないと言われてきました。(以下略)」

平井康三郎

あれ!、ここで平井康三郎の名が出てきた。
プロローグ(夏の思い出)の解説には
「富山では子供だけで輪になって踊る盆踊り唄「さんさい踊り」があり、
その囃子の「サーンサイヨンサノヨイヨナーイ」が金管楽器の全合奏で曲が始まります。
わらべうたを第1テーマに「ほほ、蛍こい」をオーボエとフルートが、
御夜のふれこみ歌をホルンが素朴に奏でます。」
とあって、御夜のふれこみー、すなわち「御夜のお説教がはじまるから参ってくだんせー、ごぼはん出とらっしゃるぞー、はよはよ参らんせー」と子ども達が触れてあるく、
真宗王国らしいわらべうたから、静かに組曲がはじまり、春を待つむぎやの激しい太鼓の音、オーケストラ、合唱へと広がっていく。

平井康三郎は、『真宗大谷派勤行集』(赤本)に載る「衆会(しゅうえ)」の作曲者である。
しかも、私にとっては母校・飯田小学校校歌の作曲者でもある(他には金沢美術工芸大学など。平城山、とんぼのめがね、スキー、ゆりかご、親鸞聖人御誕生の歌)。

北川博夫

武蔵野音楽大学声楽科卒業、同専攻科修了。東京混声合唱団入団。
1974年ウィーン国立音楽大学声楽科入学。発声、リート、オラトリオ、オペラ各クラスで3年間研鑚を積み、1977年、同大学最優秀首席で卒業。
オーストリア政府より文部大臣賞と奨学金を受ける。在墺中、伝統あるORF(オーストリア放送合唱団)のオーディションに合格。定期演奏会ザルツブルグ音楽祭などの演奏会に正団員、ソリストとして活動。
帰国後、リサイタル、オペラ、レコーディング(CM)、オラトリオ、第九などのソロ活動により好評を博す。
一方、多く合唱団の指導に当たり、「国技館5000人の第九」では、音楽総監督故石丸寛のアシスタント・コンダクターを務める。
他にプロ合唱団東京混声合唱団のソロ、東京カンマコーアのソロや指揮、早稲田大学グリークラブ定期演奏会の指揮など、アマチュア合唱団8団体の音楽監督、指揮者として活躍している。ウイーン国立音楽大学声楽科首席卒業。

北川博夫氏夫人が七尾出身である。
f:id:umiyamabusi:20170119210245j:image


f:id:umiyamabusi:20170119220422j:image

北川博夫氏のCD。

船井幸雄の心の故郷
 童謡 春の小川
 こんな時にこんな歌を」
他に歌っておいでるのは
芳賀美穂、高橋幸子氏。