御七昼夜ー報恩講ーお説教、改悔、投げ銭、草鞋銭、お浚い・絵解きー

25日から、御七昼夜報恩講に合わせ、富来へ往復している。
25日・26日 日中勤行後のお説教、一座二席
27日は、大逮夜お説教、夜、初夜勤行、御伝鈔拝読のあと、改悔批判(改悔説教)
28日、満日中 お説教
29日、今日は、おさらい勤行に続いて、御伝鈔の絵解きを行う。
改悔は色衣に五条袈裟、絵解きは高座を用いるというので同装束。

もう出かけないと…
6時半には出発
f:id:umiyamabusi:20141129062540j:image
このお寺は、助音方に門徒さん方がつくので有名。
24日まで、練習も兼ねての集会・勤行がつとまるらしい。


f:id:umiyamabusi:20141129062319j:image
富来の町に入り増穂さらに西浦~鹿頭(ししず)へ向かう。
富来に入る時には、富来中学校の横を通り、まず高爪山を見、感動しながら行ったはずなのに、道を見失った。
中学校がわからず、高爪も見えないままに鹿頭まで行ってしまった。
帰りに中学校を目指したのだが、別場所に移っていた。
26日に探し当て、27日、28日と、昼食は富来中跡地近くで高爪を眺めながら、いただいた。
どこからでも見えた学校がない。
変化の激しさに唖然とする。
校門を入るとあった校歌碑もなく、視聴覚室で話したこともあったはずだが…
まぼろしか…、だ。
f:id:umiyamabusi:20141129062317j:image

f:id:umiyamabusi:20141129062315j:image
名園で知られる常徳寺庭園。

f:id:umiyamabusi:20141129062313j:image
27日、大逮夜。
10余名の助音方。淘五つの念讃を高らかに唱和なさっておられた。

f:id:umiyamabusi:20141129062311j:image
お参りは25日25人、1日ごとに10人ずつぐらい増えていき、28日結願日中には7~80名になるとのこと。
客僧が誰であっても、
そのような参拝数になる、
伝統ができあがっているのだという。


f:id:umiyamabusi:20141129062308j:image
翌28日のお斎準備。
大逮夜、夜は御伝鈔
そのあと
始めて挑戦した改悔ー教えに照らしての日々告白・懺悔、
改悔文の解説。
帰宅は夜11時近く。
f:id:umiyamabusi:20141129062307j:image
満日中。
助音方がつき、多くのお参り
f:id:umiyamabusi:20141129160041j:image
如来大悲…の調声が終わり、身を粉に…が始まると、投げ銭が行われる。
柱に下がっている白い紙に賽銭を包んで内陣に向かって投げ入れるのだが、
届かぬ包みも多く、
前に座っていおられる方々が、今一度前の方に送るシーンも見られる。
かつての調査・聞き取りで「投げ銭」のことは知っていたが、
実際に、包みをひょいと置くのではなく、
投げるのを見たのは始めて。
席が空いているのは、助音方で、今まさしく声を張り上げておられる方の場。


一席終わると、草鞋銭が集められており、
ありがたくいただく。
七昼夜報恩講もようやく終わりを迎え、あとは
翌朝のお浚い勤行
絵解きのみ。


お浚いでの絵解きは、3幅目の関東時代を解いた。
色裳付・五条姿で高座に上がり、羽毛の差し棒で示しながらの絵解き。
まず、その場面を拝読する。
高座での拝読も始めて。
改悔批判は、記録写真があるが、
高座・絵解きの写真は公開されたものがない。


改悔といい、絵解きといい
この間、会うことのない伝統に会わせていただいた。
そして、高爪を見ながら、ゆく川の流れは絶えずして…の、無常をも味わった。