修理・修復ー報恩講前

2012(平成24)年4月4日から5日にかけて、その名も恐ろしい爆弾低気圧が通過した。
翌朝、近所の人から本堂横に穴があいていると知らされた。
穴ではなく、横板が飛んでいって下の土壁が4平方メートルほど見える状態になっていて、大きな穴とみればそういう状態だった。
覆っていた板はと見ると、大庭西塀の屋根を壊し、塀と墓地の間に積み上げた状態になっていた。
よその家まで飛んで行かなくてよかった、と先ず思った。
本堂横は一週間後になおしたのだが、塀の屋根は落ちないようにしばって急場をしのいだ。
今度の、あちこち修復で、ようやくこの屋根を直すことになった。
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10月31日。ほぼ終了。
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10月31日。波打ち、苔が吹き出していた屋根がすっきり、凛々しくなった。
秋の日に紅葉が屋根に映えて綺麗。
手前のコの字型に組み込まれている材木は、
のと鉄道の枕木ー栗の木。
鉄道マニア垂涎の品だと、ミニマニアは自慢しているのだが…。


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11月3日にかけて、大風が吹いた。
明け方アラレが混じったような音もしていた。
明日在りと思ふこころの…だ。
この歌、某研究書に蓮如上人作と書いてあった。
根拠は某論文。
国立国会図書館からその論文を取り寄せ読んだ。
昭和15年刊の真宗聖教正行全書の御文に載っている原文を見に行き、確かめた。
というだけの話で、もっと先の昭和11年刊行の『蓮如上人遺文』稲葉昌丸編にすでに載っている。
全く根拠がない話だった。
閑話休題

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2012(平成24)年4月5日過ぎの塀瓦

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地震で倒壊…その他のご遺骨を収めるお墓が出来た。
21年前・平成5年の能登沖地震で倒壊し、そのままに手だての方法がないまま何とかしなければと話題にしていた結果の合同墓である。
高くなっても大変なので、竿部をささやかな横長にし、「南無阿弥陀仏」、
後ろに年号・「同朋墓」と刻んでもらった。
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本堂後ろトタン部を木に改修作業。