夏休みー白山麓ー
ぶらりと出かける機会があれば、気分は夏休み。
14日(月)
歌占の滝(白山市白山町)
周りが変わったのか、案内が少ないのか、どこにあるのか見つけにくかった。
謡曲の舞台として、きわめて重要な場所だ。
もう少し、知られてもいい。
この話の紹介文として、辺見じゅん氏「歌占の滝」(『加賀・能登の伝説』角川書店、昭和51年刊)がいい。
綿が滝。
前日の雨で、水は濁っていた。
錦が滝だとばかり思っていた。綿だったのだ。
木滑神社。仏御前「安産岩」。
仏御前は、『平家物語』「祇王・祇女」。
同神社の手水石がよかった。
名水百選「弘法水」。
これも、わかりにくい。
側まで行かないと案内がない。
すなわち知っている人が近くまでいって、初めてこの湧き水の場所に気づく体なのだが、
合併によって、そう言うところが増えた気がする。
別な方の、これも…、強(こは)清水だと思っていた。
「強」は「子は」で、親は酒、子は清水、すなわち養老の滝伝承と同じ清水と思いこんでいた。
前の方の木で囲ってあるところに、滾々とわき出る清水があり、釜のようなところから湧き出ているため、
「釜清水」というのだと知った。
鳥越・二曲(ふとげ)城跡。
一向一揆の拠点だった城で、国指定史跡になっている。
ここは任誓公園として、綺麗に整備されていた。
僧任誓碑。
任誓は『加賀の傑僧 任誓』中川一富士氏著。鳥越村史別巻、昭和47年刊。
『大地の仏者』大桑斉、福島和人氏。能登印刷出版部、昭和58年刊。
序文を真継伸彦氏が書いておられ、特に任誓を評価しておいです。
久しぶりに取り出してみて、真継氏にも驚いたが、
選ばれている僧がかなりユニーク。
「泰澄と臥の行者」「日像と加賀太郎・北太郎」「瑩山と峨山」「蓮如をめぐる女性たち」「願得寺実悟」「任誓」「能登の頓成」「加賀の三羽烏」「山本清嗣」「西田幾多郎と鈴木大拙」
五輪・宝篋印塔群。
白山町(一の宮)。