「同事ということー自他の境界をやぶるー」名畑崇師 ー11月28日、5月9日、6月25日ー

【20121128】真宗本廟報恩講

講話ー名畑崇師
万福寺独湛性瑩(どくたんしょうけい)だったと思われるが、
「四摂法中同事難し、不二の門開けて諸聖伏す。維摩化して後、一人親鸞あり」と、
四摂法(布施・愛語・利行・同事)の中でもっとも難しい同事を成したのは、親鸞聖人だったと黄檗宗の住寺が讃えた。
名畑師は、わかりやすく同事を行った方々として聖徳太子行基空也、あるいは鉄眼(てつげん)禅師(黄檗宗)の例を挙げておられるが、
性瑩は、維摩居士と聖人のみがなされたと、讃えるのである。
人間社会、娑婆は、我と他、そこから生まれる区別・差別があり、また作っていくが
仏法は「不二の法門」であり、同事なのだ。聖人はそこに生きられた。

聖人のお言葉
「一切の有情は、みなもって世々生々の父母兄弟なり」(『歎異抄聖典p628)
「十方の如来衆生を一子のごとくに憐念す」(聖典p489)
に、そのことが示されている。

聴聞メモ】聖典真宗聖典東本願寺出版部刊)

今日(20130124)届いた「真宗」2月号に所収
写真で見る名畑先生は、よいお顔をなさっておいでる。


仏教とは「仏心者大慈悲是」(『観無量寿経』)であり、
如来の慈悲は、阿弥陀如来では「大悲」が意識され、それゆえに凡夫こそが救われる。
「十方の諸仏ことごとく皆同じく賛め、同じく勧め、同じく証したまう(第17願)。
 何をもってのゆえに、同体の大悲のゆえに。」(聖典p349)

真宗大谷派勤行集』・『正信偈』赤本)
「大悲弘誓」p17、「悲引」p25、「大悲無倦」p29、「如来大悲」p58、p119
「世王の悲」p82(聖典p149)
「悲願成就」p103、「大悲ものうきことなくて」p112、「弥陀大悲の誓願を」p117
「釈迦弥陀の慈悲よりぞ」p112、「大慈救世聖徳皇・大悲救世観世音」p120

歎異抄
第4章 慈悲に聖道・浄土のかわ(は)りめあり。(聖典p628)
「他力の悲願」(聖典p629)、「大悲大願はたのもしく」(p630)、「弥陀の大悲大願の不思議」(同)、「如来大悲の恩を報じ」(p635)
【穴水・鵜川組坊守会2010年12月9日】
【七尾・鹿島組坊守会2011年1月17日】

親鸞さまはなつかしい

まずしきものの てをとりて われもさびしきぼんぶぞと 
だいちのうえにひれふした しんらんさまはなつかしい
 多摩全生園 「真宗報恩会」
【平成8年・1996・4月1日 予防法廃止に関する法律の成立】
【昭和63年・1988・5月9日 邑久長島大橋完成】
中日春秋2008年5月10日(土)
【6月25日 含む1週間 ハンセン病を正しく理解する週間】