妙好人ー加賀の千代女ー、句佛(句仏)上人句碑ー


【元禄16年・1703~安永4年・1775・9月8日】
23日朝、暁烏敏師の明達寺を散歩し、金沢の方向へ向かう途中、聖興寺さんの前を通りかかった。
千代女ゆかりのお寺だということは知っていたが、千代女=俳句の連想でいつも通過していた。
その日の朝に限って、千代女=妙好人が連想された。
ずいぶん、法話で千代女のことを話ししている。
寄らなくては…と思った。
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千代尼塚
「寛政十一年 尼の二十五回忌に当って建てられたものである。
碑面の辞世の句 月も見て我はこの世をかしくかな
は徳光屋五郎左エ門の手跡である。」(説明板)
寛政十一年は1799年。
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千代尼堂
「木造平屋建、銅板葺で伊賀上野芭蕉堂を模したものである。内陣の腰の襖絵は
千代尼の「山のすそ野の裾むすぶ清水かな」の句意による木村杏園画伯の筆
庇の扁額は句佛上人の書である。」(説明板)
襖ーふすま。庇ーひさし。
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句佛(句仏)上人扁額

句佛上人句碑

明治8年・1875・2月27日~昭和18年・1943・2月6日】
これまでの句佛(句仏)上人ー勿体なや……能登の干し鮑
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朝顔の種もこぼれよ初時雨」

妙好人・千代尼

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『加賀の千代全集』中本恕堂著、昭和30年北国出版社刊
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本文「祖師五百年御忌法会二章
すゑの世にながれてぬるみ増りけり」
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本文「けふといふけふはじめてよし崎の御忌に詣でける有かたさのあまり
まづ御場よりはいしたてまつりて
うつむいた所が台やすみれ草」
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『新撰妙好人列伝』藤秀璻、法藏館・昭和59年刊
西行法師から始まって、53人の妙好人を紹介。歌人伊藤左千夫も取り上げられている。
その24人目に加賀の千代尼が載る。
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本文「加賀の千代尼ー附、鍵屋久兵衛娘ー」
PDF(部分)
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妙好人傳』天保13年(1842)刊を昭和33年に活字化したもの。
永田文昌堂編集部編集。
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「加州久兵衛娘」
本文「加賀国金沢の姥町鍵屋久兵衛と云ものあり。其娘おなむ七歳の時、正月御文の御紐解を聞きて
にきり葉の 蓮のいはれや 御紐解
この事御門主の御聴に達しけるが翌年八歳にして上京しければ御前へ召出され発句御望あれば
うつむいひた とこが臺や すみれ草
…」