『北陸平家物語紀行』【取材記事】

『北陸平家物語紀行ー伝承が彩る歴史といまー』細井勝著
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時宜を得た出版。
わかりやすい本文に、写真がまたいい。
たとえば、この書の34頁に小竹瑤泉寺の写真が載るが、このお寺は私が何度挑戦しても一枚の写真に収まらなかった。
さすがプロ。すっきり収まっている。(なお、当寺も15pに載っている)。
平時忠伝承では、涌井律子さんが『加能民俗研究』19号(1989)に掲載した「奥能登地方に残る平時忠伝承を追って」が出色の出来で、
その論文が紹介され、私も同会副会長として、何度か登場させていただいている。
長年世話になった「加能民俗の会」に若干、お返しできたかなァの思いだ。
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今日30日の北國新聞朝刊に載った宣伝。
発売日は本日。2000円。


足元を見直さなければ…、同朋・伴・絆…を考えざるを得ない「今」。
筆者細井さんの「はじめに」と「おわりに」の文は、やわらかくそのあたりに触れていて、胸をうつ。
はじめに(PDF)
おわりに(PDF)
その意味でも、時宜を得た出版となった。

エリアごとの行き来が妙で、
おのずからこの本を携えて散策したくなる、一冊となっている。