2月15日ー旧暦1月13日ー

朝から青空が見える。
ここ数日、明日の富来郷土史研究会でお話しする資料作りに熱中していた。
講題は「月と能登」。
文明12年(1480)8月20日能登守護畠山義統(よしむね)の招きで府中(広く七尾)にやってきた招月庵正広が愛でた能登の月、歌会を分析したいと思っていたので、お話があったとき、すぐに「月と能登」にした。
流れとしては、大伴家持珠洲の海に朝開きして漕ぎくれば長浜の湾に月照りにけり」
家持伝承歌「船とむる岩瀬の渡り小夜更けて御薪山にいづる月影」。
能登国三十三観音御詠歌に出てくる月の歌七首。
能登芭蕉句碑のうち月を読んだ9カ所の句碑。
今まで調べたデーターに、招月庵正広の『松下集』の分析を加えお話しする。

法話の「月」

月の世界は
月兎ー天寿国繍帳、玉虫厨子今昔物語集
「月愛三昧(教行信証)」
「くらきよりくらきみちにぞいりにけり…(和泉式部)」
「月影のいたらぬ里は無けれども…(源空)」
「あだとなる弓矢も今はひきかえて…(伝山伏弁円)」
などへと展開される大いなる広がりがあるので、さらに求めさせていただくつもり。
今回は郷土史なので「月兎」を含むくらいになるだろう。


レジメは出来上がった。
偶然だが、文明12年~18年の「月次歌合」は毎月16日に行われている。


ところで今日は涅槃、2月の小正月15日。陰暦ではいつだろうとデーターを見ると1月13日だ。
今晩は十三夜月が見られるかも知れない。


資料読みの合間に、戯れの小正月ミカン。
大きさが違う三種類のミカンがあったので、積んで見たくなってパソコンの前に積んだ。
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背景は、今使っているパソコンのデスクトップ画面・富来高爪山。

追記

16日、同じアングルで一枚撮ってきた。
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大福寺地区にはもう雪がない。