このごろ届いたー歴史・民俗・文学ー本

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「深見の歴史ー輪島市門前町ー」大倉克男氏
能登を知る会会員の大倉氏が著された。
戦国末期に深見から一村あげて越後米山近く、角海浜周辺に移住した、といわれている。
親村の深見の歴史出版に呼応するかのように、角海浜側から見た歴史、伝承の本が出版された。
それが、
「越後毒消し売りの女たちー角海浜消えた美人村を追う旅」桑野純一著、彩流社
である。この本は購入。
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「日本人の一生ー初心者のための宗教民俗学入門ー」上・下
吉田清氏。
吉田清氏は、花園大学名誉教授、真宗大谷派教泉寺住職。
来門下の大先輩。
副題にあるように大学で、一般教養をまなんでいくかのような項目立てになっている。
この分野でのカリキュラム本はおそらく初めだろう。
上が人の一生、下が各論になっており、宗教民俗学視点が斬新。
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「衣の記憶ー晴着と普段着ー」氷見市立博物館特別展
館長の小境卓治氏より。
嫁のれん、獅子舞の衣装など、衣文化の広がりは広い。
能登のどてら、七尾の嫁のれん、との交流など、県を越えての情報交換の必要性を強く感じた。
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平家物語」大橋忍氏。発行・静岡新聞社
藤枝市在住の学生時代の同級生から届いた。
労作である。


最近、プロが書いた「歎異鈔」関係の本で、
主述の混乱、史実の無視、譬喩ーたとえば身を投げ出して懺悔するのつもりなのだろうが、それを最高の礼拝行を表す言葉である「五体投地」して懺悔する、と記すーのひどさ、
どれをとってもあまりにひどい本を目にしたあとだっただけに、


ぱらっと開いただけで、一行一行に心がもっているのを感じ、感動が倍加した。
「1日に数行進むという読み方で、時には、1行を数日かけて考えたこともあります。」とある後書きに出会うまでもなく、美しく錬られた文が続く現代語訳平家物語である。なんと2800円。
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郷土史と近代日本」
編集の由谷裕哉氏、執筆者の一人向井英明氏から。
昔々、『都市の民俗・金沢』を出した頃、颯爽と文化人類学と共に登場したのが向井氏。
その名をこの本で見つけた時、「雌伏ん十年…向井登場」と思った。
知り合いが本に書いている…
会えなくても、今あっているかのような気分になるのだなぁ…。
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「歴史と民俗」第26号
網野善彦先生の時国家文書返還の旅・調査と能登に住む私たちとが出会う中で、毎年の調査経過報告がこの本に載ったこともあって、
創刊号から送っていただいている。


さる3月31日、網野先生のご家族の方々が能登にお越しになり、
先生を偲びながら(今年はもう七回忌になる)酒食を共にした。

ご家族の方々とも別れて間もなく、この本が届いた。
調査経過が載っていない本に、時の流れをひとしお感じている。

CD

ある本の打ち合わせで、6日に藤平朝雄さんがおいでになった。
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能登の子守歌」「能登キリシマ節」作詞・藤平朝雄氏。
颯爽と活躍しておいでる。