見つけた…!、本谷有希子氏の世界

2月15日、朝日新聞「ひと」に、「第10回鶴屋南北戯曲賞に決まった劇作家:本谷有希子さん(27)」が載っている。
記事は、「『遭難、』で井上ひさし野田秀樹三谷幸喜の各氏らが受けた賞に異例の若さで選ばれた。主宰する『劇団、本谷有希子』の劇作・演出で人気を集め、小説を書けば三島賞芥川賞の候補に。エッセーなど連載6本を抱え、多方面で注目を浴びている…」と続く。


19日坊守会の帰り、能免道路を走行していると…
おやっと思う光景に出会った。
何度も通っているのだが、今までは意識しないで通り過ぎていた風景だ。


劇団第一回目の公演の舞台、そして、三島由紀夫賞候補になった『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の舞台。
昨年はこの町ー能登町で映画撮影も行われた。


懐かしい風景ではある。が、実際の場所には出会っていなかった。五十里(いかり・旧柳田村)やすぐそばの重年(しげとし)に似た光景があったが似ているだけで絵の風景ではなかった。それで行ったことのない柳田村の集落風景だと思っていた。


そのうち、あまりにできすぎている風景に対し…芝居の舞台としてポスター用に合成されたと思うようになっていた。
それが、この絵(写真)である。右の方のコピーは表紙カバーの見返し。
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おや…!と思ったのはこの風景。
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芝居の舞台にすればいいような風景だ、とすぐ見つける人
いつも通っておりながら、いいアングルとして見えない(その割りには石仏などは目に止まる)人
千差万別の人びと。


今まで気づかなかったのに今回気づいたのは、トタン屋根の民家に目を向けるようになってきたという大きな理由もある。
三井(みい)で茅葺きのシンポが行われることになっており、そのことに触れている「花筺日月紀」というブログに、トタン屋根の民家も極めて重要な文化財なのだということが書いてあった。
今までは、トタン屋根は見向きもしないでサーッと通り過ぎていて注意を向けなかった。
しかも、少し前に石川県のTVニュースで、県のアナウンサーが三井町をミツイマチと言った。
それに対して、今度全国的なシンポが三井(みい)で行われるが、取材なさるのなら間違えてもミツイなどと言わないでくれ、とお節介にもTV局に言っていたこともあって、トタン覆われ茅葺き屋根の方から目に飛び込んでくる状況ができていたのだ。


『腑抜けども…』は、講談社刊。
夜行から夜行でいってきた21日結婚式の主役、新郎である甥は講談社の編集者。
奇遇だ。
式場が日本橋三井ビル(こちらはミツイ)にあるマンダリンオリエンタル東京
これも奇遇だ。
新郎の担当編集部門が文芸書だったらギャーというところだが、VOCE(ヴォーチェ)という女性雑誌だそうで、
おっ!オッ!はここまで。