『本当のことだから』

注文していた山元加津子さんの本、2冊が送られてきた。
思索はやめて、本をめくる。


青色青光~白色白光世界が具体的に感じられる、感動的な実話の数々…
「本願力にあひぬれば…」のところは、次のように記されている。


「『どういうことを” (親鸞聖人が) さとられた”のかというと、どんなことも、なるようになっているということです。
偶然というものはなく、いつも起きるべくしておき、出会うべくして出会うということです』と、
(お坊さんが)言いました。それから 
『”なむあみだぶつ”とは、人がむなしく生きなくてすむように”もの”も”こと”も”ひと”も与えられるようにまわりにあらわれて、出会うことができるということです。まわりにある”もの”も”こと”も”ひと”も、みんなその人に必要だからそこにあるということです』
『じゃあ、よくお年寄りが”おかげさま”っておっしゃるのは、そういうことなのですか?』
『そうです。つらくて、悲しいと思うことすら、そうです』
私、そのお話を聞きながら、すごく不思議な感じがしました。
お坊さんが言っていることは、いつも (養護学校の教え子の) 大ちゃんや、学校の子供たちが教えてくれていることと同じだと思ったからです。


お坊さんに『昔の人は、どうしてそんな大切なことに気がつけたのですか?』とたずねたら、お坊さんはまた優しくほほえんで『それは、本当のことだからです』と言いました。


本当のことだから、昔の人は知っていて、親鸞さんも知っていて、大ちゃんや子供たちも知っている…。
本当のことだから…。」

 
もう一つ引用。


「誕生日

私、今日生まれたの。
一分一秒のくるいもなく、今日誕生しました。
少しでもずれていたら、今頃健康だったかもしれない。
今の人生を送るには、一分一秒のくるいもなく生まれてこなければいけなかったの。
結構これって難しいんだよ。
一二月二八日、私の大好きで、大切で、しあわせな日。
今日生まれてきて大成功!
『すのう (ペンネーム)』に生まれてきて、これもまた大成功」


本願力にあひぬれば、空しくすぐる人ぞなき

功徳の宝海みちみちて
煩悩の濁水 へだてなし