君子危うきに
近寄らず。
よく使われる言葉だが、出典がはっきりしない。
それはそうと、君子ではないので、
危うきに近づいて痛い目に遭う。
「危うき」と知ったときには、近づきすぎていた、ということなのだ。
調査に出かけても、もうちょっと、と、つい深入りしてしまう。
狭く危なげなトンネルだと思っても、
次の機会、改めての時間などは取れないだろうから、と
一旦帰ってトンネルの先がどうなっているのかを聞いてから行動すべき原則を踏まないで、
車で抜けてみたところがトンネルの先の道が無くなっていて、
恐る恐るバックで戻ったり、
こんな所でレッカー車を使った人はいませんよ、
といわれながら車を引っ張って貰ったり…。
「危うし」判断力が鈍いのか、
それとも、もうちょっと、もうチョット( 何があるのだろう?覗いてみたい! )
好奇心が強いのか、
どちらにしろ、結果的に「危うき」越え、をしてしまう。
20日午後。
ぶんぶんぶん…ハチが飛んでいた。
ハチには随分刺された。ムカデにも結構噛まれた。
海ではオコゼにも、ズコーンとやられた。
しっかり懲りているし、前回のハチはアシナガバチだったので、病院に行き点滴も受けた。
なのに、また刺された。
ぶんぶんぶん…の可愛いハチだったので、なめていた
( 今思うと、音が大きくなっていた。一時期に比べ、たくましく育っていたのだ )。
音で威嚇しているだけかと思っていたら、
どう猛なのがいて目の横をブチッ!と刺した。
この手のハチが刺すとは思わなかった。
ハリを抜いて貰い、氷で冷やし続け、
夜の仕事は、静かに過ぎた。
冷やすのにも疲れたし、チビバチだったこともあって化膿止めか何かの薬を飲んで寝た。
夜中にカーッと熱い感じがあって、朝、鏡を見ると腫れている。
21日は午前、午後と仕事・会議が入っていた。
あちこちで、ハチに刺されまして…、と告げた。
いくらなんでも、今朝は、もう腫れも…。
ところが、ポンポコポンに腫れ、小さな目がさらにふさがっている。
まもなく、かゆくなってきた…と、
同時に随分寝足りた気分で体も動くようになってきた。
こんな顔で人に会わなくてもいい…という心地よさだけなのかも知れないが…
ブログにさわろうかぐらいの気分になった。
「君子ではない人間は、
よく似た過ちを、おこしてしまう」という出来事に、
また、あってしまった。
ブーンの蚊さえ刺すのだ。
ぶんぶんぶんぶんバチに近づきすぎれば、刺されるわなァ…。
それにしても「君子危うきに…」に、
出典と言えるほどのものがないとは…。
※調べてみたのは『広辞苑』第2版、『故事俗信 ことわざ大辞典』(小学館)