倉本四郎氏の諸著と立原由紀生氏
倉本四郎さんの処女小説『恋人たちの産衣』
1972年刊・三一書房。
井の頭時代29歳の著。
『恋人たちの産衣』の少し前に出た『ヤング育児学』。
彼の著書では、22歳の時の『することがない青春なのか』がある。
この2冊の装丁、表紙の絵を書いたのが「立原由紀生」さん。
2002年には本名・鍋倉孝二郎名で
小学館の『風の名前』の編集・造本・装幀・装画を行っている。
この表紙の兎の絵が、立原氏の30年近く後の作風である。
『フローラの肖像』のようなきれいな本、
妖怪、鬼の宇宙誌のような本も手がけた。
四郎君の絶筆。
☞「なんてヤツだ(笑)」表現を作りだした倉本四郎氏