野口武徳氏

私は、かつて『日本民俗学』166号(昭和61年7月30日発行)に、
松崎憲三氏(現在、成城大学教授)著「巡りのフォークロア」の書評を書いた。


今、その号を開いてみると、その号に野口武徳氏追悼の文が載っている。
野口氏とは、一度、夜、珠洲市の喫茶店でお会いしたことがある。
野口氏も( も、でいいのかな )成城大の先生で、成城を出て、売り出し中の大月隆寛氏と共に珠洲をお訪ねになったのだった。
寒い日だった。
野口氏は、あいにく風邪をひかれて高熱だったのに、
厚着で、大月氏と共に私の家近くの喫茶店にお越しになった。
興味深い話をなさった。
相づちを打つ大月氏…、いい師弟関係だなァ
と思っていたことを覚えている。