新しい本を購入すべきか、それとも

よい天気。椅子に腰掛け日向ぼっこをしていたら、ギャ-ギャ-と上で声がする。トンビの親子が飛んできて、くるりと輪を描く練習を始めた。


そのうち数羽のトンビが混じり合い、競演しあっている。
トンビの生態には詳しくないので分からないが、しばらく前から子供が育っているのではないかという、雰囲気はあった。
巣立ちなのだろうか?


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今日届いた2種類のパンフ。
そうこうしているうちに郵便が届き、その中に吉川弘文館からの宣伝があった。
珠洲市が珠州市となっているのは、愛嬌。珠洲をアピールしてこなかった私たちの責任でもあろう。宛名が様ではなく、先生となっている。
こういう場合は大抵…、と見ると『精選日本民俗辞典』執筆者特別販売の御案内、と書いてある。
この精選には日本民俗大辞典の中から、「報恩講」を転載したはず。
それが出来たらしい。
振り込み用紙が入っている。


「買おう」の理由。大辞典は大きすぎる、精選で充分。読んでいても楽しい、だろう。一点といえど自分が書いた原稿が載っている本は、所蔵しておくべきだ。

「買わない」いまさら本を増やしたって、次の代が困るだけだ。今後、民俗の勉強をするなんてことも、まずないだろう。


トンビの声を聞いて缶ビールを片手に日向ぼっこをしているような今だが、かつては色々な人と出会い、神出鬼没のニッシャマといわれるくらい飛び回っていた。
だから、原稿依頼もあったのだ。今を譬えれば、名残雪のような、ちらちら舞ってきた本の宣伝をどうしたらいいのだろう、と、買う買わないを保留にしながら、そのチラシ5枚を仕舞おうとしたら、その下に、「宮田登、日本を語る」のチラシが同数入っていた。