木村至宏氏著『琵琶湖ーその呼称の由来ー』

『北國文華』2002年春号に佐々木孝正さんの想い出「山から海へー現代の験者ー」を書いた後、
佐々木さんのことを書きましたと
奥さんや、
佐々木さんの友人木村至宏(よしひろ)氏、吉田清氏に雑誌を送った。
吉田氏(花園大教授)とは、抜き刷りや本、それに賀状のやりとりもしているし、近世宗教研究会でも出会っている。

木村氏は、しょっちゅう佐々木さんから名を聞いた方だが、
面識があったのかどうかは覚えていなかった。
親しい佐々木さんについてのことだから怒られることもないだろう、
と、送ったのである。
そうしたところ木村氏からお返事をいただいた。
『琵琶湖ーその呼称の由来ー』と共にである。
大津市歴史博物館初代館長だったことは知っていたが、
その時は成安造形大学学長になっておられた。
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木村さんからいただいた本。

前略 ご無沙汰しております。
御清浄のことお喜び申しあげます。
なつかしい西山郷史さんからのご恵送をいただきありがとうございました。
なき佐々木孝正君から西山さんのことについて
よく聞いていました。
佐々木君のことをご執筆いただき
なつかしくうれしく思っています。
いまだに折にふれ佐々木君のことを思い出していますし、
その分頑張らねばといまだに教壇に立っています。
拙著ですがご笑納いただければ幸いです。
時節柄御身ご自愛の程お祈りいたします

京都・滋賀かくれ里を行く (淡交ムック―ゆうシリーズ) 近江 山の文化史―文化と信仰の伝播をたずねて (淡海文庫 (33)) 
最近の木村さんの本。

昨晩、佐々木さんのことを書こうと資料を読み出し、
今の私より10年先に帰っていかれた佐々木さんを思い(アッ、年齢詐称してしまった。誕生日が過ぎたから11年前だ)、
この一文を書き終えるまでに、
随分目頭があつくなった…。