水に浸かった携帯ー11桁の番号

11桁は携帯電話の番号である。
携帯には滅多にかかってこないし、かかっていても賑やかな場所だと呼び出し音がなっていても気づかない。


それで、たまに開いてみると、一件着信とかになっている時がある。。
今日、たまたまそれがあらわれた。
使い慣れてないので、このマークのキー(ボタン?)を押してくれと書いてあるのだが、画面とわずか6種類の絵様が合わないのだ。
11桁の数字が並んでいた。


昨年の9月11日。
白山一里野から檜〈ひのき〉新宮を訪ねる山歩きをした。
神仏分離令以前まで檜新宮は女人(一般民衆)の結界となっていた場所である。
途中で猛烈な雷雨に見舞われた。
ザックのポケットに雨水がたまり、携帯の電源が入らなくなった。
帰り道、尾添でシャツを着替え、瀬戸のトイレでパンツを履き替え、ズックの濡れたのはあきらめ、あとは携帯の会社を探しながら車を走らせた。


携帯にはそれなりの情報が入っている。
何とか復元したい。
結局河北(宇ノ気)で会社を見つけたのだが復元は出来なかった。
その時改めて購入した携帯電話である。
話すことができればいいので、
カメラ機能はついていない。

f:id:umiyamabusi:20060124102926j:image:
昨年5月26日、コースの下調べに行ったときの写真。
この日は良い天気だった。
 

それから4ヶ月しか経っていないのだが、必要な人々の番号はほぼ入力してしまっている。
だから、11桁の数字が並ぶのことは、滅多にない。


どうしても用事があれば、またかかってくるはずだ。
削除、削除とボタン(キー)をあちこち押していたら、先方とつながってしまった。
予想外。


相手は、日本宗教民俗学会の方だった。
6月10日に京都で年例会・研究会を開くので、発表を…、
というのである。
午前中:発表、午後:講演、シンポジューム。
学会だ。


テーマーは、真宗と民俗の新たな可能性を探る。
なんだそうだが…
わたしゃ、その分野に関しては20年前とそう変わらない。
新しいなんて…、と考えたが、
事例報告だとも言っていたなぁ。


2月のドックにひっかからず、うまく日程がすり抜けられれば、偉そうだけど知っていることを次の世代に伝えるのは、やぶさかではない、と考えた。



まじめな学会に、まじめな顔して話す…。

まして、シンポは、そうですね。
おっしゃるとおりですね。
とばかりも言っておれないのだろう。
既に名を聞いた時点で、見解相違の方も混じっている。
 


弁証法的論理構築」と
「絡む」とはどう違うのか?
あたりから考えない…といけないのだろうな。

 
ウーム。見慣れぬ11桁は困る。