ブログと著作権

4日の記事に
賀状にあったお坊さんフォーを使おうと思った。
そこではたと迷ったのが
著作権の問題である。
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フォー


この賀状は名古屋の伊藤修君から届いた。
書き込み部分は削除し印刷部分だけを取り込んだ。


彼は「名古屋御坊」に挿絵を連載しており、
知る人ぞ知る存在である。
この分野では著名であること、
賀状という公な発表媒体であることからブログに載せてもいいのじゃないかと思った。
が、どこまで許容されるのだろう…
との疑問は続いている。


そこで、ブログに於ける著作権というブログを開いてみた。
このような例以前に、著書の紹介、その本の表紙を紹介するのはどうなのか、ということが書いてあった。
これについては、本を紹介するのだからいいのだろうと単純に考えていた。


評価しない書き方をした本は、その名も、誰が書いたのかさえも分からないようにしている。
取り上げるのは、出来れば手にとって見て欲しいの願いが籠められている。


だから市販もされていることだし、紹介したってどうってことはないだろう、とぐらいにしか思っていなかった。


ところが、何となくややこしそうなのである。
私が今使っているブログには、本を紹介する取り込み機能がついており、クリックするとアマゾンという販売会社につながる。
こういう販売関係が写真にしているのは、本のデザイン権もクリアーしているので問題ないと、私が読んだブログには書いてあった。


デザイン権ーなんだか滅茶苦茶ややこしそうだ。


それで、かなりの時間をかけて、今まで載せた本の写真を削除した。


本以外に、駄目だろうと判断したのは、 
ドビンスのグリーティングカード(1月2日)、
北原謙二「忘れないさ」のジャケット(12月31日)、
七尾市文化財』に載っている鵜祭の道中写真(12月13日)。
 

自分でスキャナーに取り込んだ本の写真も全て消していった。
そして、12月25日の分を削除しようとしたとき、
あることに思い当たった。


その日に紹介したのは
能登天神信仰について書いてある本で、
6冊を載せたのだった。
5冊は販売会社の取り込み機能で見つかり、
1冊は見つからなかった。
ところがその5冊の全てに本の写真がなく、
?になっているのである。
?????が並んでいかにも愛想がない。


購入しようとすれば購入出来るのだけど、
どんな本なのかイメージがつかめない。
これらの本は、
23年前の国書刊行会
20年前の平凡社
17年前の雄山閣出版
8年前の木耳社、
5年前の北國新聞社発行の雑誌である。


見つからなかったのは、去年発行の瑞木書房の本である。


一方、写真付きで紹介できたのは(かなり削除したが)、
こどもの詩・文藝春秋
江戸のこばなし・筑摩書房
上山春平著作集・法藏館
蓮如吉川弘文館
相撲の民俗誌・東京書籍、
能登線日和・能登印刷出版部、
高村光太郎詩集・岩波文庫
日本民俗大辞典・吉川弘文館である。


こうしてみると、表紙のデザイン権とか何とかではないことが歴然とする。
経済の原理であって、
私家版などはほとんど知られないで終わるということだ。


例を挙げて申し訳ないが、
私が能登にもこういう人がいるのか、と感激して読んだ短歌・詩集『シベリアの歌』は、柳田村の印刷屋さんが刷った。


能登のヒダに分け入りの目的で立ち上げたブログは、
どちらかというと、
埋もれている書やインターネット販売以前の本を紹介することに意味がある。


そこで、かなりを元に戻した。



もう少し、ぐちゃぐちゃにすると、
ブログ名が匿名であるということに
問題がありそうな気がする。


引用もpまで記しているのだから
全く問題ない。
なのに、引用に気を使わなければならないのは、
○○のものなら読もう、止めておこうとの判断が出来ない性格に近いものとして
ブログがあるからなのだろう。
私が手本にしている二つのブログは、
「フリーエディター(私には意味が分からない)&ライター」と
「物書きと骨董」の方のブログで、
このプロのライター方は自分で撮った写真しか載せていない。


私の場合は、別に匿名にする理由もなかったのだが
―でもないか…本業をしっかりしろとなるかも知れない、その他云々―
ブログの格好良さは、
匿名性とネーミングの機微にあるものと思いこんでいたので
umiyamabusiで書きだしたのだ。
※20080119記ーある時からプロフィルを代えた。


それで、話を元へ戻すと
「正月フォー」については、本人に載せていいかどうか電話した。
賀状にはブログをやっていますと知らせてあるので話は早い。
懐かしくてそれ以外で25分もしゃべった。

彼はフォークソング(特にバンジョウ)がうまく、「吟遊詩人九州を行く」(アサヒグラフ)で紹介され、
「日暮れのブルース」というレコードも出している。
かつての紅顔の美青年・伊藤君が絵でも才能を発揮しているのを数年前「名古屋御坊」で知って驚いたのだったが、
それを紹介できてよかった。

フォー。