七五三秋という名。

今朝、新聞御逝去のコーナーで「七五三秋」という名(姓ではなく名)の方を見かけた。


どうして?そう読めるの、と思える姓名によく出会うが、この名も難読名の一つだろう。


この前もある人から、「磊」と書いた表札を見かけたのだけれど、何と読むのだろうと訪ねられた。
「コイシ」さんらしい。


能登に多い「時国」とか「則貞」などの、中世の名(みょう)から生まれたといわれている姓も、当地と縁遠い土地の人々にとっては迷いの種となるようだ。


かつて、東京の出版社から本を出したとき、
寄り神の原稿に「利長〈としなが〉家の先祖が海辺で仏像を拾った」と書いたところ、
前田利長家…」と直しを入れてきた。
「利長、という姓です」と説明を書いて送り返し、
それ以来、この手の家を記すときには「姓」である旨の但し書きをつけることが欠かせなくなった。


四月一日」名を金沢地区の高校合格者の名で見たときも、何と読むのか分からず、その学校へ電話して確かめたことがあった。
ワタヌキさんだった。


ところで、「七五三秋」さんは、「シメアキ」さんである。
( )内に読みが書いてあった。