新聞で4ヵ所が紹介された「あえのこと(アエノコト)」

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珠洲市若山町火宮、田中家。前当主福松氏


今日の新聞に「あえのこと(アエノコト)」が載っていた。
[北國新聞]には4カ所が紹介され、執行者の年齢も分かった。

若山町火宮

田中牛雄さん。83才。
先代の後を継いで、アエノコトを継承していきます。
とおっしゃておられてからそうたってないように思うのだが、
それは田中さんの定年すぐのことだったような気がする。
となれば20年以上前のことになる。


先代もそうだったが、田中さんは若々しいので、
そういうお年になっておられるとは思えない。
当たり前だが、田中さんはあえのことの執行者なので、
自分が行っている様子を写真に撮ることが出来ない。
けれど、あえのこと執行者の代表的な方だ。
多くのマスコミ、カメラマンが取材しており、
掲載された本を送って下さったり、
撮影した写真を送って下さる方もある。


それらの写真は貴重な資料だ。
貴重な資料は分散して残しておくのがよいと思ったから、CDに記録した。
一枚は田中さん宅。
一枚は珠洲市教育委員会
一枚は私の手元にある。


田中さんに写真をお借りしに行ったとき、自分で撮ったのはないのですよ、といわれ、
そうか、そうなんだ、と気づき大笑いしたことがあった。


かつて、文化庁の無形民俗担当者さんに、
記録してことたれりではなく、継承を考えるべきではないか、と提言したことがある。
思いついたのはお酒を執行家に届け、激励する。
それを飾って行事を行う、という手である。


文化庁としては、直接そういうことは出来ない、とのことだった。
下部団体で考えていけば出来るかも知れないという話だったが、
その話は世間話のようなままで終わった。


でも、「奥能登のあえのこと」なら、
10軒程度を補助対象に選び
継続してもらうような手段を考えていかなければならないのではないか…


能登という文化単位は重要だ。


植物公園

小間生〈おもう〉の田中登さん60才が執行なさり、

白米(しろよね)

千枚田から田の神を迎える行事を、同町の川口清文さん(66)の長男喜仙さん(41)が執行なさったという。