大庭の松は、大正2年に植えられた。
それから、昭和、平成最後の年のお盆を越せず、枯れた。

城山や近所の名木が松食い虫の被害で、伐られていった時も乗り越えていた木だった。
枝が枯れるようになってからは、栄養剤を打ったり、赤くなった枝を払ったり、
昨年は、土がふまれて硬くなり、根が伸びることができなのではと、土壌まで替えたのだったが
今年の雪解けごろには、東半分が枯れ、目に見えて長くはもたない状態だった。
せめてお盆は越させたい、と伐るのを延ばしてきたが、思い以上に急速に枯れていき、
お盆のかなり前には、緑の葉がなくなっていた。

f:id:umiyamabusi:20180819071707j:image
8月18日(土)。

f:id:umiyamabusi:20180819082734j:image
今年の1月12日。
境内に駐車していた車が一晩で埋まってしまう程の豪雪。
木樵さんは、根腐れを指摘なさった。
舗装された道路。
土壌を替えた時、東側は城山と同じ珪藻土だということがわかった。
斜面でないと水が流れない。
雪解けの水は大庭の土にたまり続け、根に必要以上の水分を提供し続けていたのだろうか。

f:id:umiyamabusi:20180819091907j:image
18日は、午後から坊守会があって、柳田に出かけていた。
会所:仏性寺さんからの緑を見

f:id:umiyamabusi:20180819071702j:image
5時過ぎに帰った時には、全ての作業が終わっていた。

2015年春勧化

f:id:umiyamabusi:20180819071654j:image
左上の方の枝が、枯れぎみだが数年後に枯れるなんて
想像もしなかったころ。


f:id:umiyamabusi:20180819071648j:image
2016年4月25日。
蓮如忌。
この頃は、赤くなった葉が広がらないよう、切ってもらっていた。
比較して見ると、1年余でずいぶん枝を払っている。

f:id:umiyamabusi:20180819071639j:image
2009年(平成21年)1月30日
2度目の栄養剤注入。
苔がよくないと聞き、取り払った。
f:id:umiyamabusi:20180819071632j:image
昨年3月下旬。
土壌替え。
f:id:umiyamabusi:20180819071627j:image

この時、土が硬くて木がささらないのは、車などで踏み固めた為でなく、珪藻土地帯だからと知った。
西半分は珪藻土ではないので、半分赤く、半分緑の、世にも稀なる木として立ち続けるはずだと考えていた。

昭和27年(1952)頃

2歳下の弟と。
松と私たちの最初の写真。
f:id:umiyamabusi:20180819082945j:image
それから、およそ66年
松との最後の写真。
f:id:umiyamabusi:20180819071621j:image

部屋から

f:id:umiyamabusi:20180819082939j:image
8月18日朝
f:id:umiyamabusi:20180819082934j:image
同日夕刻
この光景にいつになったら慣れるだろう。

21日朝

伐り残された部分の表皮と幹の間が離れているので,剥がしてみると
松食い虫の幼虫らしき小さな虫がいた。
根腐れで納得し、昨日の同朋会推進委員会で皆に話した後の
松食い虫の登場。

その活動の様子を調べて見ると、猛暑が虫の活動を活発にするという。
雨無し、猛暑だった今夏。