頌春

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除夜の鐘を突いて、修正会のお参り、これが3日朝まで。
一方で、夜、鐘撞堂、本堂前、石灯籠などに引いたコードを片付ける。
ようやく今年のカレンダーを部屋に用意して、新たな年が始まる。

賀状で驚くのは、去年は初任校の教師の何人かが、年や結婚50年などを理由に賀状は今年までと書いて来た。
先輩教師方なので県内にお住みだ。
それで、お別れを兼ねてその方の所を訪ねた。
確かに、もうゆったりしたい気分は分からぬでもないと思ったが、……寂しくなるのになぁとも思った。
どちらかというと、世間のつながりは、賀状だけだ年齢を迎えつつあるのに、自ら断つのは寂しさの二乗じゃないかと思っていた。

ところが、今年は年下の、こちらにとっては、かなり想い出があり、僧として尊敬すべき実践生活を送り、数々の名文を書き、会おうと思っても会えない所に住んでいる男が、今年でを……を書いて来た。
年に一度、お互いに生きていることを確かめ合える、賀状をやめるという。

そのことの意味-現代の風潮を-をひそかに問うていきたい……。