26日奥能登塾石動山で研修、コンゴウ(こんごう)マイリ

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12日(火)
北國新聞能登北版で、今度の研修募集が載っていた。
バスで行かなくても、という人のためには、11時、資料館前にという案も付け加えていたのだが…。
紙面をこのために割くわけにもいくまい。
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追加:19日(火)北陸中日新聞

以下が、記者さんに渡したはずの原案

第3回奥能登塾の開講について
1.開催日時
平成29年9月26日(火)  午前10時~午後3時
2.内 容  
・現地研修 
石動山」(せきどうざん)  鹿島郡中能登町 (中型バスで移動)
・講  師
西山 郷史 氏(西勝寺 住職)
3.集合場所・時間  
のと里山空港 1階到着ロビー 午前9時45分集合
4.費 用 
参加費用 500円(資料館入館料ほか)
参加人数 先着30名
5.申込・問合せ先  
石川県奥能登総合事務所 企画振興課
電話 0768-26-2303
※(現地参加を希望される方は、10時半に資料館前へお越し下さい。弁当持参。入館料200円。)
○ 石動山が視察先となった理由
石動山天平寺)は、標高565メートル、能登国名の発祥由来を伝える山で、能登で「御山」と言えば石動山のことだった。
中世の最盛期には360坊、衆徒3000人を擁していたといわれ、江戸初期に72坊、幕末期でも58坊があった。稀有な山岳宗教都市遺跡(国指定)であるだけでなく、年2回各地を廻った石動僧によって育った行事・文化などのすそ野は広く、豊かな自然と能登1300年の歴史の深みを体感できる山として、能登を知るなら、まず石動山である。(※といわれている。誰がいったかが問題…。)
○動字石、復元大宮坊、行者堂、伊須流岐比古神社(元神輿堂)、本社(石動五社権現堂)、各堂、旧観坊跡、僧坊跡礎石、板碑、五輪など栄華の歴史をもの語る遺跡がブナ林などの豊かな緑の中に多くあって、国指定史跡となっている。
○718(養老2)年5月2日、越前国を割いて、羽咋能登(後に鹿島)、
鳳至、珠洲の4郡からなる能登国が生まれた。その国名由来(石動山古縁起)や、「能登はやさしや土までも」もが最初に紹介されたのも石動山での出来事で、
能登で御山と言えば石動山を指すほど、能登の歴史・文化と関わる、能登の原
風景とでも言うべき山なのである。
○石動法師は春(僧正巡り)と秋(智識廻り)、年2回能登各地を回って加持・
祈祷、薬配布などを行っており、活動のすそ野は広く、今も祭礼などに生きて
いる。資料館には当時を知ることが出来る法宝物が多く展示されている。

こんごう(コンゴウ)と石動山

コンゴウ会・コンゴウ参り 能登半島中央部・富山県氷見地方で行われている真宗行事。門徒宅から他門徒宅へ嫁いだり婿入りした人を、寺側からは孫門徒・孫檀家といい、孫門徒が実家の親が亡くなってから、毎年決まった日に実家の手次寺に参詣することをいう。コンゴウの中心地帯では、八月一日・七日に集中して行われていることから、盆入りの行事と見なされるが、周辺部では、八月十五日、七月一・七・十五・三十一日、六月の田休み期の一日、報恩講・祠堂経・修正会の一日をあてたり、親鸞の御命日御講や聖徳太子忌と兼ねる寺院もある。コンゴウは、魂迎と表記する例が多いが、魂供・金剛・魂合・魂倶・魂具・魂仰・魂講・今遇などで表すほか、コンゴウ・コングと呼ぶだけで、漢字表記を避ける寺院も多い。これは、真宗教義上「魂」が認められないためで、信心獲得の金剛心のコンゴウが本来なのであろう。コンゴウには、参らなければならないものとされ、「親のコンゴウにまいらんものか」といった戒め言葉がある。「コンゴウメシナノカ」といって、法要後のお斎料理を食すれば七日間腹をすかさないでいられるともいう。コンゴウには、孫門徒の他、門徒も参詣するため、最も参詣人の多い仏事となる。能登半島先端部では、報恩講などに孫門徒が参るのを、オヤノマイ(親の参り)という。この行事は、江戸時代に奨励された先祖供養や、半檀家(複檀家)制の名残をとどめている。真言宗には八月一日の金剛会がある。『日本民俗大辞典』上 『日本民俗学』「真宗民間信仰の研究ー能登コンゴウ参り習俗を通してー」一六七号 昭和六一年九月発行

能登 魂迎(三七) 魂供(一五) 金剛(五) 魂合(三) 魂倶(二) 魂具・魂仰・魂講・今遇・イハイ参り・施餓鬼・縁者 参り(各一)   親のマイ(参り)
氷見 魂迎(三六) 魂供(二四) 金剛(七) 魂倶・魂向など(三)

 「真宗大谷派勤行集」金剛(p二七、p八二、p一〇三)
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2015年12月12日(土)、14組寺族・門徒会研修「能登真宗と仏事~コンゴウ会、御崇敬」より。

旧7月7日は、七日盆・コンゴウ・石動山開山祭(藩政期は泰澄魂祭・ミタママツリ)の日であって、門徒・孫門徒が集まって行われるるコンゴウ会は、泰澄魂祭りと深く関係している。
真宗関係者も、一度は行っておかなければならない地である。