コノハズクーブッポウソウ

今年は、7月16日にコノハズクが鳴いた。22日には朝3時頃部屋のすぐそばで鳥がやかましく、ウトウトしながらコノハズクが騒いでいると思った。
去年はコノハズクが近くにいる感じがしなく、どこへ行ったのかな?烏に追われたのかな…などといっていたのだが、今年は花火のあがる日近い日に鳴いているのを聞いて、子供が生まれたのだろう、と思っていた。
今まで、2度コノハズクの子が花火の音に驚いてタブの洞から落ち、しばらく世話をしたことがある。
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2度目の2005年(平成17年)7月21日

このコノハズクが、ブッポウソウのことだと、初めて知った。
しかも、夏にやってくる渡り鳥だということも…。

きっかけは、
今朝のNHKテレビ。
愛知県鳳来寺山ブッポウソウの伝説がある山で、ブッポウソウと鳴くコノハズクの鳴き声を求め、山奥まで集音マイクを持って入っていくという番組をやっていたのである。

ブッポウソウという鳥がいるため、コノハズクとブッポウソウは関係ないと気にもしていなかったのだが、その鳥の鳴き声はゲッゲッゲときたない声で鳴くのだそうで、
ブッポウソウと鳴くのはコノハズクなのだそうだ。
私の耳にはホーホー・ズッポッポと聞こえる。
知った上で、声を思い出すとホーホーブッポーソーと鳴いていなくもない。

興味を持って調べると、昭和10年6月7日、ラジオで鳳来寺山で鳴くブッポウソウの鳴き声を初めて流したのだそうだ。
鳴き声をとらえることは出来たが、鳴いている鳥の正体が分からない。
2日後山梨県神座山で、ラジオで流れていたのと同じ鳴き声が聞こえたので、猟師が打ち落としたところ、コノハズクだった。
一方、浅草の傘屋さんが飼っていたコノハズクが、ラジオ放送の鳴き声に誘われて同じように鳴き出した。
この二つの出来事から、仏法僧と鳴くのはコノハズクと定まったというのだ(ウキペディアによる)。
しかも、夏に日本に渡ってくる渡り鳥だという。
もう鳴いていない。

夏の終わりかのような、ひぐらしゼミが鳴いている。
これも23日に8組坊守会で行った会所の名舟で聞いた。
まもなく、家のまわりでもヒグラシが鳴いた。
あらゆる季節のいのちが鳴いている。

巣立ちの前の雨期に、僧伽が遊行をやめ、
いのちを奪わないように勉学にいそしんだ「安居(あんご)」が開かれる伝統ーが、
身で感得できるような気がする。

そして、日本の雨期が終わって(その後も集中豪雨があったが)巣立ちの時期のこの下旬、
永代祠堂経の法座(21日~23日)、
井波、城端別院お参り(22日~23日)
8組坊守会(25日)
27日、平成29年度第10組同朋会推進員会主催講座
と、関わったり、出向いた。

もう間もなく、お盆月…。