『能州史叢』ー美濃晃純氏ー、白藤順也氏、美濃順亮氏、

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この季刊雑誌は、幻の季刊誌といわれており、全巻揃って保管されている所はないのではないか…と言われてきた。
晃純氏のご子息ー4男の美濃順亮氏が2011年12月に『一化学徒が語る蓮如の女性観と蓮能尼 』(自照社出版)を出版なされ、それを機に雑誌も収集され、合本本をご親戚に残されたという。そこで、当寺にある8冊と近々対応させることにしている。
石川県立図書館の県図書館縦断検索で調べると、
県立図書館に第1巻~第2巻第1号の全5冊
羽咋図書館に第5号1冊
金大付属図書館に1号4、2号1の2冊、
昨日、館長さんが知り合いだし、能登関係の拠点図書館でもある七尾図書館には残しておけばいいと考え、訪ねて調べてもらうと、3号1巻のみ収蔵されていた。

美濃晃順氏には5人のお子さんがおいでになり、その内のお1人・白藤(はくとう)順也さんが13日に還帰なさった。
私が、能登教区で正副議長をしたり、門前を含むエリアで坊守会講師をしたり、門前町史の折に、ご夫婦でいつも支えて下さった方である。15日門前でお通夜が営まれるにあたりお参りしたのだが、白藤さんとの思い出の一つである『能州史叢』について、通夜らしく思い出を整理しておこうと、あらためて調べて見たのである。
順也さんの長兄が、私の父と大谷大学でおそらく同級生で、今日の今日までその方が晃順氏だと思っていた。
父と同級生で美濃家を継いだ方は、晃朝という名で、晃順氏は私の祖父と同世代の方だと言うことに思い至った。
となれば、誰も論をまとめていなかった頃に、膨大な能登学の試みをなさった、ということになる。
この雑誌の目指した方向性は、パラーっと見ても広がったままになっている。
そして、実におもしろい。飄飄とした文体は読み出したら止まらなくなる。
※美濃家ほかに、「能州史叢」その他、晃順氏著書の翻刻本が揃っていた。6月1日確認。

2011年12月23日ブログから引用。

蓮如の女性観と蓮能尼 一化学徒が語る』美濃順亮氏著。

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自照社出版刊。15日にいただく。

「飢饉・戦乱にあえぐ民衆の心の救済を願い、
本願寺教団の再興を為した蓮如は、
宗教者としてどのように女性に向き合ったのかー。
花王(株)取締役を務めた著者が、
改革者・組織者としての蓮如と、その晩年を支え、
能登畠山家の出自ゆえの艱難に耐えて
共に遇法の喜びに生きた蓮能尼の生涯に迫る。」
タイトルにそって第一章から第四章。
第五章に「科学・技術と宗教の対話」
講演記録「いのち」と「生命」が載る。
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著者の父君は季刊「能州史叢」を著された美濃晃順氏。
この方の幅広い業績は、もっと知られなければならない。