能登の猿ー猿神退治伝承、猿の像、猿の子などー『能登』27号、特集

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青柏祭特集の執筆陣を編集長と一緒に考えているとき、
猿について書く、と言ってしまった。
山王と猿話しは、能登にかなりあるし、その痕跡(天台系)伝承、
猿の子も多い。
七尾山王に限らず、能登全域につながる世界と、仏教的原世界を描けたらと思った。

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P34~P40中、P38。
小見出しは、
猿神退治に由来する青柏祭(P34)
七尾の猿神退治
富山に伝わる猿神退治(P35)
今昔物語集』の猿神退治 美作と飛騨
能登各地の猿神退治(P36)
片岩、木住、大沢、向田、柳田・三井(P37)
猿の展開-庚申と二十三夜待ち、猿の子
珠洲市蛸島町…「猿が三匹下あがった…」(P38)
珠洲三崎町須須神社・翠雲寺地蔵堂(P39)
羽咋市酒井町・日吉神社
猿の子・猿の子人形(P40)
写真は38ページ。
輪島の「幸神」が庚申と関わることを、指摘するのは初めてだろう。
35ページの唐崎神社の三猿もほとんど知られていないようだし、これからの分野だ。
→三猿石像、庚申塔の猿
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能登の猿の子。
有名な高山のサルボボは、猿坊やだ。
中島の猿の子は、かつては枠旗を抱くように付けられていた。
昨今はこのように存在を主張している。
私は、このような形の猿をくくり猿と呼んでいたが、地元の人に問い合わせると「猿の子」だという。

その他

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瀬嵐