絵解き、欄間、大蔵経。報恩講ー11月25日~29日、五昼夜報恩講ー志賀町鹿頭(ししず)蘇陀山常徳寺さん。
25日から29日、報恩講五昼夜法要に布教僧として参加。
28日
満日中。
報恩講式、嘆読文を住職、親戚僧が拝読。
伽陀五章を、外陣で門徒さんたち12名が挙げる。
文類偈、念仏讃 三朝浄土の大師等 次第三首 淘(ゆり)5
流れ
26日 12時
この日は輪島~門前~剣地~ヤセの断崖(能登金剛)~鹿頭へ向かった。
天気がよく、剣地海岸近くで昼食。
能登金剛、黒崎方面
28日 午後1時半 満日中
常徳寺経蔵
黄檗寺版一切経などがあり、報告書も出ている。
常徳寺所蔵「黄檗版大蔵経」の調査・修復・整理
今までゆっくり見る機会がなくて気づかなかった、
今度欄間を見て、彫刻の立派なのと意匠の素晴らしさに驚いた。
天女や美鳥が「宝林宝樹微妙音自然清和の伎楽」を奏でている構図では無く、
楽器そのものが虚空から楽を奏でている。
28日。
午後1時半。大逮夜開始時刻。
嘆読文拝読。
今回は、座敷で出番を待っていたが、一昨年おうかがいしたときには、流れを出来るだけ眺めた。
その時は、
如来大悲…の調声が終わり、身を粉に…が始まると、投げ銭が行われた。
かつての調査・聞き取りで「投げ銭」のことは知っていたが、
実際に、包みをひょいと置くのではなく、
あの時投げるのを見たのが始めて。
28日、大逮夜法話を終え、宿舎へ。
過分の草鞋銭も(渡す方が、草鞋一足を買ってお帰りの旅をなさって下さいと、最後の説教の前に聴聞衆から集められるもので、謙遜語)をいただいた。
29日、7時40分。
このあたりでハナスイと呼ばれるヒヨドリがチチチチと鳴いている。
ハナスイの名は椿の蜜を吸う鳥から来ているそうだ。
庫裡から本堂へ。
1992年に書いた文。
29日は、お浚い法要に続き、絵解き。
絵解きを指し絵という人がいた
29日 朝7時10分 、増穂浦ベンチ
増穂浦~荒木方面
29日7時15分
酒見川から見る高爪山。
御絵伝(四幅)。
絵解きはこのうちの一幅から一場面を選んで語る。
高座、鳥の毛のついた指し棒を用いての絵解き。
改悔批判といい、絵解きといい
この間、
会うことのない生き生きと息づいている伝統に会わせていただいた。