『法然浄土教成立史の研究』吉田清氏著

今日、里帰りから帰っておいでた吉田さんのお嬢さんが
父君の執筆された『法然浄土教成立史の研究』をお持ち下さった。
花園大学名誉教授なので、吉田先生と書くべきなのだろうが、
いつも一緒にいた佐々木孝正さんと同級生で、
昔から吉田さんといってきたので、お許し願おう。


来門下で、同学年で切磋琢磨なされた吉田・木村至宏氏との想い出を、佐々木さんは、懐かしそうにまた、同時代のライバルとして、遠くを見るような目で語っておられたが
そのような関係の方々に出会ったのは、はじめてで最後だった。
私は、ひそかに、このお三方を五来門下の三羽烏と思っている。
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法然浄土教成立史の研究』岩田書院

お嬢さんがこちらに来られて、それで三羽烏のお一方を、いつも身近に感じ続けておれるのだが、
もう79歳になられたとのこと。

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『日本人の一生ー初心者のための宗教民俗学入門ー』上・下。清文堂、2009年刊、
「誕生から死までの循環を論じ、日本人と生活文化の関係を解き明かす」
「日本人の民俗宗教としての仏教を通して、混沌とした現代日本人を見つめ直す」
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抜き刷り
聖徳太子の時代」花園史学第18号
「太子信仰の研究」花園史学第19号
聖徳太子の研究でも、多大の成果を上げておいでる。
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源空教団成立史の研究』名著出版。1992年(平成4年)刊
9900円もする大著。
いずれも、吉田さんからいただいた。
今、こうして著書を並べてみると、
ずいぶん目をかけ続けられていることを思う。


後輩として、恩返しして行くには
今までに得た、雑多な知識を本にしていくことしかないのだろう
と、あらためて
大きなお腹をさすりながら
雨があがり、虫の声がにぎやかな中で
しーみじみ、思っている。
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