百姓は農民か?
『日本海と佐渡』古志書院、1997年刊
網野善彦・中村格・内山節・福田アジオ・篠原徹
この『日本海と佐渡』には
重要な論が載っている。
網野史学の、衝撃を与えた百姓=農民ではない説が、
わかりやすく記されている。
目次
「百姓は農民とはかぎらない」
原典:関山直太郎『近世日本の人口構造』
高校教科書『詳説日本史』山川出版
原典に百姓76.4㌫とあるのを
教科書では円グラフにして農民76.4㌫としていた。
この教科書は圧倒的に多く採用されており、8割近くは農民で
中でも水呑は貧しい農民と高校の時習ったのを、根本から覆すことが書いてあるのである。
このあとには、輪島の例をとり、水呑には、多くの船主・商人(村立て)たちが含まれていることを
論じておいでる。