のら猫や…
夏猫や 入り口とられて 引き返す
「のら猫や 入り口取られて 引き返す」
自釈ー
はじめ、「のら猫や」が浮かんだ。
外での一仕事を終え、帰ってくると、野良猫が玄関口に横たわっていて、それ以上近づくな、とでも言うようにちょいと身を起こした。
30度を超える暑い日が続き、猫も動くのがいやなのだろう。
ああ…!猫も精一杯生きている。それが「野良猫に」ではなく
詠嘆の「や」を用いて、「野良猫や」の上5になった。
ささやかな建物のあるじは、猫をシッシと追いやるのではなく、
他にも外仕事があるはずだと、暑い中を引き返した、というのである。
こういうのを、パロディと言ったなァ。
「朝顔や 釣瓶取られて もらい水」千代女
補足ーチラーッと首輪が見えたので、飼い猫らしい。そうすると自分の飼い猫ではない飼い猫をどういうのか…暑くて考える気にならない。
季語がないなぁ。夏猫にしようか…と思ってみたが、昨日は立秋。
パロパロパンチさんもおいでた。
「出版ニュース」
○パロパロパンチ10周年記念・消夏特集 ああ、『大誤読』? 作・構成-パロパロパンチ1982年8月中旬号
○パロパロパンチの読まずぶったくり 片岡敏郎著『スモカ広告全集』 / パロパロパンチ
立原由紀生 / p29~29
パロパロパンチさんは、ポスト・ブックレヴューなどの倉本四郎氏