仏教とは

今日の某紙、「人生のページ」に,
阿満利麿氏が、
「仏教は、本来「人のために」生きることを教える宗教である。」と書いておられた。
そうだろうか?
その対立として、「自分が悟ってから人を導く」と言う概念を立て、「それは妄想でしかない。」としておられる。
悟ることそのものが、妄想以前の問題だと思うが、
「人のために生きる中で生じる、おのれの醜さや欲望に絶望を感じながら、
それにもかかわらずなお「人のために」生きようとするとき、ほんとうの生き方」を実感できるようになるのではないか。」
と結んでおられる。

綺麗な言葉がならんでいるが、

気づく気づかずは抜きにして、
人生における地獄、餓鬼ほどはっきりしていないだけに、より面倒なのが、この「~のため」という世界だと思っている。
いわば、食べられるために生きる「畜生」の道が、
そこに紛れては
いないのだろうか?