親鸞聖人五百五十回忌 追慕五十首和歌
某所で
「 文化八年三月廿八日
開山親鸞聖人五百五十回忌
追慕五十首倭カ(カは金偏に歌の偏)
出題 冷泉入道前大納言等覚
(以下略)」
から始まる五十首和歌を拝見させていただいた。
文化8年は1811年、等覚は冷泉為泰の法名、このとき75歳。
※写真は38首目「水鳥」~44首目
『真宗年表』(東本願寺刊)の
文化8年の記事には、3月8日
「親鸞五百五十回忌に当り、宸翰女房奉書と上皇寄附の鞨鼓、東本願寺に下る(粟津日記)
とあるが、
ご命日・法要満座の28日に、貴族たちが和歌を寄せたことは載っていない。
48人の貴族、2人の大僧正の和歌が記されている元巻子本で、
貴重な新資料なのかも知れない。
それで、今、
手を尽くして、関係方面に問い合わせている。
書は、「従四位上左馬権頭源實仲應需書」とあるように
源實仲が求めに応じて書いたもので
(上手すぎて読めない字が多いものの)
素晴らしい。
デスクトップの背景に設定して眺めている。