三願転入ー草野顕之師ー

簡潔な三願転入解説にであった。
草野顕之師「親鸞聖人伝の史実と伝承」(「ともしび」2月号・第724号)
「聖人は最初、万行諸善の仮門(けもん)・双樹林下往生という第19願の立場であった。
それを離れて
善本徳本の真門・難思往生という第20願、いわゆる果遂(かすい)の願に入った。
そして最後に、
選択本願の大海・難思議往生という、
阿弥陀如来がわが国に生まれようと願う全ての人を救い取ると誓われた第18願、
本願他力の教えにたたれた。」
あとは、語句のそれぞれの意味を補い、御和讃を参照として加えればいい。
この文の前の文は
親鸞聖人が念仏の教えに立ち、自信教人信の教えに立ったとしても、
目の前に苦しんでいる人がいれば
何とかしてあげたいというような気持ちになる。
その心の揺れは聖人の主著『教行信証』にも
有名な「三願転入」の文(化身土巻、聖典356~357頁)として書かれています。」
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