西勝寺ー正月飾り

3が日も過ぎた。
深くはないのだが、雪が積もり、暮れの鐘から、元日に掛けて
本堂の屋根雪が落ちて通路を防ぐので
二度ばかり雪除けをした。

「鐘撞き」は例年大歳の11時45分から撞きはじめるので
その頃に、姿を現す人が多いのだが
今年は11時半に本堂前に腰掛けている少年がいる。
早いねぇと声を掛けると
去年は2番だったので1番をねらって、来たのだという。
ふーんと思いつつ、はじめの五つは響き、鐘の揺れを確かめながら撞いて、ほかの人々も姿を現したので、少年と後でおいでた祖父とに
「はい、1番だよ…」と綱を渡した。

紅白の鏡餅

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鏡餅(本堂)。
全国的には白白重ねが多いそうだが、当寺では伝統的に赤白重ね。
加賀は赤白、能登は白白とコメントした研究者の記事を最近見たので、そういうことはない。
赤白ですよ(というか、白白もあるんだ…)。
部屋ごとの小さな鏡餅も紅白重ねである。
【追記】6日に訪ねたご門徒さん宅、お内仏のお飾り餅も赤白だった。

食い積み

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福徳米(食い積み、蓬莱飾り)(広間)]
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屏風に桜(アカノマ)
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字、屏風仕立ては釈迦院時雄氏(アカノマ)
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いろり(アカノマ)
アカノマ(明かの間)はいろりを囲んでお茶を飲んだりする憩いの間。
その上の間が、床の間などの具わる座敷である。
写真は2日の夕刻5時。
炭火を落としたあとのしまう時なので、赤々とした炭火は見えない。
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一般玄関。
かつて『能登国三十三観音のたび』に協力いただいた上さんに
玄関先んどの出迎え飾りなどを、「室礼(しつらい)」という
と習った記憶があるのだが、年がいってから聞いたことは身についていない。
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桜、信楽の狸、ケヤキの雪灯籠、煤竹の飾り(式台、ロビー)。
容器はいずれも「珠洲焼」のはず。