蓮如上人作(伝)ご本尊・木仏

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昨年1月25日、和倉で泊まりがけで門徒会など合同研修の折に、
門徒宅にある古いご本尊について話したらしく、
その時、私の家にも蓮如上人作だと伝わるご本尊がある…
とおっしゃった方がいた。
お名前からして草分けの旧家であることは間違いなく、気に掛けていたのだが
6日(木)、今年最後の研修会ー穴水・鵜川組坊守会が、そのお宅の近くで行われるのを機に、
拝見させていただいた。
極書
「極 一 木佛 御丈 壱尺
蓮如上人 御真作
右佛 御真作無紛之候
仍一札如件
[       中野町]
御支配大佛師
元禄六年癸酉春 越野久治[花押]」
と読めるか?


先に『伝説とロマンの里』で取り上げた、珠洲市にある元和二年(1616)の「木佛御免」伝蓮如上人作御木像の極書きは
天保三年(1832)加州大仏師松井清寛のもので、
こちらの方は元禄六年(1693)だから、それより約140年さかのぼり
320年も前の極となる。

古仏は言うに及ばず、立地場所がすばらしい。
大きな川の付け根を支配しているような場所に家がある。
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軒桁は、
11間半の一本木通しだそうだ。