坂藹舟(あいしゅう)氏ー十六羅漢図ー【能登町】
昔のお寺の住職さんは、ちょっと教養があって、手紙を読んであげたり、ムラビトの文化的な相談に乗ったりもしていた。
「昔の住職さんには及びもせぬが、」
私のところにも、時々、何だろう?とか、どういう時に使うものだろうなどど、持ってこられる方がある。
2、3日前に、見ておいて…と置いていかれた軸があるのを思いだし、
見ると「坂藹舟」(明治元年~昭和2年)の絵だった。
藹舟の名は聞いたことがあるものの、作品を見るのははじめて。
十六羅漢図
大正3年、藹舟52歳の作品。
虎と羅漢
川水が龍となっていく、逆かな?
龍の体が川になっていく…、
虎・龍や飄々とした羅漢の様子が面白い。
坂坦道氏
坂藹舟のお孫さんが「坂の上のクラーク像」の作者坂坦道氏(1920~1998)。
(写真は、地産地消文化情報誌「能登」2011年春号より)
キャプションには「札幌のシンボルとなった羊ヶ丘展望台の「丘の上のクラーク像」
(像の高さ2.85m、台座の高さ2.1m)」とある。
大きいのだ。
「恋路物語」も坦道氏の作。
藹舟、担道ともに能登町(当時は珠洲郡)恋路出身である。